京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

宇宙地球

宇宙地球の2014年2月1日の内容はこちら

実習指導

平田 岳史(地球惑星科学専攻 教授)

チューター

なし

ボランティア

なし

実施場所

理学研究科1号館 151号室

実習内容

前回の実習では、「隕石」を化学的に鑑定する実験(2回分の1回目)を行い、隕石試料の分解と、溶媒抽出法を用いて妨害元素(鉄)の除去を行った。今回の実習では、実際の実験にさきがけ、前回の実験の復習を兼ねて、溶媒抽出法の原理を講義した。試験管を振る(振とう)することで、溶媒抽出速度をどの程度改善できるか(約10万倍)を計算により見積もった。1時間弱の講義に続き、クリーンルーム(無塵室)内で、隕石の化学鑑定実験を再開した(2回分の2回目)。実験では溶液の液性を確認した後(アルカリ性)、ジメチルグリオキシムを添加し、ニッケルの存在を確認した。鉄の除去が完全ではなかったため、鉄の色が残っていたものの、全員が赤い色となり、試料が隕石であることがわかった。

 実験終了後、研究室内の分析装置を見学した。今回はデジタル顕微鏡を用いて固体試料を観察し、様々な画像処理、特に三次元撮像を行った。簡単な操作で固体試料の立体構造が解析できるなど、最新の顕微鏡の進歩を解説した。今回も休憩なしで実習を行ったが、参加者の集中力は途絶えることはなく、熱心に実習を行っていた。

分析した試料が隕石なら、試薬を加えると溶液が赤色になる。今回の実験では全員が赤色の溶液となり、試料が隕石であることを示した。
分析した試料が隕石なら、試薬を加えると溶液が赤色になる。今回の実験では全員が赤色の溶液となり、試料が隕石であることを示した。


受講生の感想

  • 今回は、前回までやってきた実験を無事、成功させました。実験が終わると黄色い液体の上に膜の様に赤いニッケルが浮いていて、時間がたつとそれが下へ沈むそうです。初めに隕石をとかしたときは、本当に反応するか心配でしたが、無事に成功して良かったです。また、高性能の顕微鏡を見ました。10円の鳳凰の形がくっきりと見る事ができたので、とても感動しました。また、ほしいと思いました。
  • 今日は、前回とっておいた試験管に薬品を入れてニッケルを検出し、前回溶かした隕石が隕石であることを確かめるということを行いました。実際に薬品を入れてニッケルが検出できたのはとても印象的でした。また、実験そのものも、長い間(1週間)をかけて結果が出たというのも初めてだったので、とても記憶に残るものになったと思います。
  • 今日は、前の実験のつづきでした。ジチチルグリオキシムを加えて、ニッケルが試験管にあれば赤くなるというのをやりました。最初はあまり赤くならなかったけど、振ると赤くなって沈殿しはじめました。ちゃんと沈殿したやつもみたいです。ELCASもあと1回でさみしいですが、最後も楽しみです。
  • 実験では、赤いもやがちゃんと見え、嬉しかったです。また、顕微鏡は、画像の処理が簡単にできるだけでなく、体積なども分かるということがすごいと思いました。混ぜることがどれだけ反応を速めるか、ということは、感覚的には分かっていましたが、実際に計算したことはなかったため、数万倍になるということに驚きました。
  • 実験の結果、上手く赤い沈殿ができ、成功したので、とてもうれしかったです。最近の顕微鏡はとても進化していて、前にピントを合わせたら後ろのピントがズレるという問題も画像を合成して解消し、3D映像まで映し出すことができたり、今まで一部しか見られなかったものも、全体像を見れるようになったりして、本当にすごいと思いました。
  • 今日は、前回の続きで隕石鑑定を行った。アンモニアで弱アルカリ性にしたニッケル塩酸溶液ヘジメチルグリオキシムアルコールを加えたとき、赤色へなかなか変色しなかったが、振とうさせて反応させると色がきちんと変わったので良かった。また、最新の顕微鏡を使って色々なものを見せていただいて、大変よかった。前回、今回と、普通では体験できないような貴重な経験をさせて頂き、京都大学への憧れが強くなった。

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