京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

宇宙地球

宇宙地球の2013年2月16日の内容はこちら

実習指導

余田 成男(気象学研究室 教授)

チューター

瀬尾 卓(理学部 4回生)

ボランティア

なし

実施場所

理学部1号館 462号室

実習内容

多くの分野が複雑に絡み合う地球温暖化という問題を、理学の観点からとらえ、その基礎知識を紹介した。さらにそれに関して、赤外放射の選択的吸収やカオスに関する実験を行いその理解を深めた。また、気象学研究室を訪れ、その設備を見学した。

講義の前半では、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告にもとづいて地球温暖化に関する現在の知見を確認しながら、その基礎理論を紹介した。その中でフライパンとガラスを用いて実験を行い、赤外放射を実際に肌で感じ、さらにそれがガラスに吸収されることを実感した。

講義の後半では、気候システムの近年の状況と、数値天気予報や気候予測の仕組みと問題点を紹介した。その中で、電卓を用いた実験を行い、計算機の精度とカオスを体験した。

最後に、温暖化予測の不確実性に関して、いくつかの立場や観点を紹介し、「自らが考える」ことの重要性を強調して講義を締めくくった。

また、講座の中盤では、気象学研究室を訪れて、貴重な展示物や実際に運用している計算機を見学した。

赤外放射の選択的吸収を感じるためのキッチン実験でのひと場面。生徒達が放射温度計を向けて、フライパンやガラス表面の温度を測定している。
赤外放射の選択的吸収を感じるためのキッチン実験でのひと場面。生徒達が放射温度計を向けて、フライパンやガラス表面の温度を測定している。

動画や写真、グラフやイラストをふんだんに用いたスライド講義の様子。
動画や写真、グラフやイラストをふんだんに用いたスライド講義の様子。


気象学研究室で展示している微気圧計の観測データを解説をする様子。ソ連が行った水爆実験の衝撃波を和歌山県潮岬でとらえている。
気象学研究室で展示している微気圧計の観測データを解説をする様子。ソ連が行った水爆実験の衝撃波を和歌山県潮岬でとらえている。


受講生の感想

  • 地球温暖化は今世界中で話題だけどこんなに複雑だとは思ってませんでした。ELCASは今回で最後だけどこれからもいろんなことを学んでいきたいです。
  • 最終の実習だった今回は、地球温暖化とは何かについて学びました。「温室効果ガス」や「気候変動の予測」のような日常生活で聞いたことのある言葉がどういうものなのかや、天気予報がどのように数値計算で導かれているのかなど学びました。また、いくらモデルを完璧なものにしても観測条件との違いによって結果が一致しなかったりすることを知りました。不確定な情報でも活用していくことが大切なのだなと思いました。
  • 今日は地球温暖化と気候の予測について学びました。いろいろな計算機を使用した精度実験では、計算のはじめの方でつまづいてしまいましたが、桁数によっては結果が真逆になってしまうことを知り、実際の気候予測においても不確実で大変なものだと驚きました。地球温暖化もつきつめていくとまだまだ考えなければいないこと多いと感じました。小学校のときに天気について自由研究をやりましたが今日の講義で、知らないことだらけで未熟だったと思いつつ、より興味を持てたので良かったです。ありがとうございました。
  • 今日は地球温暖化について学んだ。地球のかんきょうが人間によってかわってきてこれからの天気や環境を予測することがむずかくなるそうだ。これから人間は環境を意識するとともに計算技術などにも力をそそいでいかねばならないと思った。
  • 難しい内容だったけれど、これからの将来に役に立つことばかりだなぁと思いました。地球温暖化や海氷面積の減少など、解決していくべき問題が山積みだなぁと思います。
  • 今日がさいごだと思うとちょっと残念だ。やっぱりもっとあってほしかった。今日は地球温暖化についていろいろしれてよかったと思った。
  • 地球温暖化の問題は以前から興味があったので今日の話はとてもおもしろかったです。電卓を使ったカオスの実験によって、その予測の難しさを感じることができ、改めて複雑な問題だということがわかりました。

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