京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

宇宙地球

  • 生形 貴男 准教授 「化石記録の不完全性と向き合う」

高校地学の教科書には,アンモナイトが6600万年前に絶滅し,人類が700~600万年前 頃に出現したと書かれています。

しかし我々現代人は,タイムマシンに乗って太古の昔を直接見てきたわけではありません。上記のような記述は,6600万年前より新しい アンモナイトの化石や700万年前より古い人類の化石が発見されていないという事実 に基づいているのです。このように,化石記録から生物の歴史を復元する営為は,少なくとも部分的には「不在の証拠」をよりどころとしています。化石が見つからないということを,単なる「証拠の不在」ではなく「不在の証拠」として積極的に利用す るためには,様々な工夫が必要です。伝統的には化石の発見を主眼としてきた古生物学ですが,近年では,不完全で偏った化石記録からいかにして地球生命史を復元する かについても活発に議論されています。

本講演では,その一端を紹介しながら,ときにドキュメンタリータッチで語られることもある太古の物語の科学的舞台裏を覗いて みたいと思います。

15:30~


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