京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

宇宙地球

宇宙地球の2015年2月21日の内容はこちら

実習指導

生形 貴男  (理学研究科 古生物学研究室 准教授)

チューター

なし

ボランティア

なし

実施場所

実習内容

まず,古生物学の基礎的なことに関する講義を行った。講義では,一般に定着しているイメージとは異なる古生物学的調査の現実,化石の定義,地層中における化石の産状,化石化過程の概要と化石の保存のされ方などについて,実物の化石標本を見せながら解説した。
 次に標本庫を見学し,展示・収納されている化石標本を現生の骨格標本等と比較しながら,それらがどのような動物グループのどの部位の化石なのか,またどのような形態・構造をしているのかについて観察した。
 さらに,各人にそれぞれ異なる分類群の化石標本を割り当て,種内の変異,種間の差異,種間の共通点について観察・記載を行い,実習生が自分の観察結果について解説し,それに対して補足説明等を行った。
 最後に,アンモナイトの巻き方について,ノギスを用いた形態計測を行い,巻き角度に対する螺旋の動径を片対数グラフ用紙に散布して,成長とともに巻き方が変化していないかどうかを検討した。

説明に使った板書の一部
標本庫での化石標本の観察

フェルマー数を使った証明の 説明をしています
標本庫での現生骨格標本の観察

ユークリッドによる証明の 説明をしています
アンモナイトの計測とデータの散布


受講生の感想

  • 今回は今までとは内容ががらっと変わり,古生物学でした。自分は小学生の頃,古生物や恐竜に非常に興味があったので,講義,保管庫見学,実習,どれもとってもおもしろかったです。特に保管庫ではそこら辺の博物館ではお目にかかれないよな貴重な標本がゴロゴロとおいてありかなり興奮しました(しかもレプリカではなく本物)。また,先生が研究に数学を使うときき,びっくりしました。とにかく楽しかったです。
  • 今回の実習で,さまざまな化石が出てきて,とてもおもしろかったです。初めて,実際の化石を見て,化石がどのようなものかを知ることができました。化石は,地球の歴史を見る中で,必要不可欠なものですので,化石があってこそ,地球60億年の歴史を見ることができるのだと思いました。また,実習の,見学の中で,「完模式標本」を実際に見ることは数少なく,とても貴重なものなので,とてもすごかったです。中々,化石に触れることが少ないため,よい経験ができたと思います。
  • 古生物学って魅力的だと初めて思いました。先生が親しみやすくて,最後に,いい話を聴かせてもらいました。高校教育の大切さとか,英語ができないと研究ができないとか,化石の研究にしても数学が必須とか,僕の立場からは,今はイメージできない観点からしていただき,面白かったです。ありがとうございました。あと,今回,ナウマンゾウのホロタイプやペンギンの標本,古生物学について,基礎のことを教えてもらい,今まで積極的に,知ろうとしてこなかった分野で魅力を感じました。実習の,3種類の違いや,共通点など,物を見るときに,大切な視点を教えていただき参考になったし楽しかったです。4時間少しいつもと違った体験ができて,幸せでした。ありがとうございました。
  • 今回は,化石についての講義を受けた。標本室では,本当に様々な化石(レプリカも含む)を見ることができた。その中で,完模式標本など,珍しいものも見ることができ,良い経験となった。化石の見分けでは,どのような点を見ればよいのかなどを,同じ班の人たちの意見を聞き,学ぶことができたとともに,化石の多様性も感じることができた。最後にアンモナイトの構造について数学で求めることを試みたときは,数学とはほとんど無縁だと思われてきた化石,それも体のしくみについて数学で求められることを知り驚いた。本当に数学はどの分野でも少なからず役に立つことを実感できた。今回は化石について学んだが,機会があれば,実際に採集がしたいと思うようになった。
  • 化石の宝庫に行ったことと,化石の分析をしたことが印象に残っています。学校で,岩石標本をしたのですが,たくさんの岩石があって感動しました。ジュラシックパークで,蚊の血液のDNAから恐竜をよみがえさせるというのでびっくりしていたのですが,そんなことできないときいて,安心しました。化石の分析では,今まで知らなかった古い時代に生きていた生物のことがたくさん知ることができました。京都大学で色んな体験をして,色んなことを学びました。こんな毎日を送れるように,あと2年頑張ります。ありがとうございました。
  • 宇宙地球の講座の最後をしめくくるのは,古生物学だった。化石とは何か,という講義では化石の意外な定義を教わった、特に,マンモスの氷漬けでも化石だという事に驚いた。京都大学の化石資料を保管している部屋も見せていただいたのだが,博物館に展示されているような化石がたくさんあり,とてもエキサイティングだった。また,二つの実習も行った。一つ目は三種類の化石を見て,種間における類似点,相違点,同種における相違点を考えるというものだったが,自分で考えたこととは全く違う解説を教えてもらえて,とても楽しかった。二つ目はアンモナイトの成長の仕方を,化石から考えるというものだった。「予想とは違う結果」が出た方が意義があるという言葉は参考になった。
  • 今日は化石のことについてたくさん知りました。多くの本物の化石を見せてもらって,これは何の種だろう?同種の中での違いは何だろう?異種での同じ点は何だろう?と初めて考えて,説明してもらって興味深かったです。「ウニ」と一言でいっても私の知っているものとは全く形や大きさが違ったし,トゲもありませんでした。また,アンモナイトのヘソの大きさが変化するのかどうかという実習で正確な値を測定し,直線的なグラフにならなかったのですが,その値に意味があることが分かりました。

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