京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

微生物のバイオテクノロジー

微生物のバイオテクノロジーの2014年12月6日の内容はこちら

実習指導

小川 順  (農学研究科 応用生命科学専攻 教授)

チューター

光川 侑輝  (農学研究科 応用生命科学専攻 博士1年)
福田 大  (同 修士2年)

ボランティア

なし

実施場所

吉田キャンパス北部構内農学部総合館N432

実習内容

当日の実習は大きく3つの内容

(① 微生物利用についての講義、② 環境からの微生物の採取、③ 採取した微生物の分離培養)に沿って進行した。  

まずは「微生物のバイオテクノロジー」というタイトルのもと、小川順教授による社会における微生物利用について歴史的背景を踏まえた講義が行われ、それに沿う形で実際の研究内容についての簡単な紹介もなされた(①)。その後、微生物の分離培養に用いる寒天培地を実際に高校生たちに作成してもらい、北部構内理学部植物園にて園内に自生するキノコの解説と微生物源となる土壌サンプルの採取を行った(②)。採取したサンプルを各人が作成した寒天培地および事前にチューターが作成した液体培地に植菌し、それぞれを適当な条件の下で培養にかけた(③)。最後に実習内容の振り返りと質疑応答を行い、感想用紙を記入、提出してもらって当日の実習は終了した。

理学部植物園に自生するキノコについての解説(左上円内は対象となったカワラタケ、②)
理学部植物園に自生するキノコについての解説
(左上円内は対象となったカワラタケ、②)

社会における微生物利用についての
小川先生による講義(①)
社会における微生物利用についての小川先生による講義(①)


理学部植物園で採取した
理学部植物園で採取した
サンプルの植菌作業(③)


受講生の感想

  • 今回の体験では、まず微生物に対する講義を受けた。微生物は「食」を助けるだけでなく、これからの人類の健康のため、生活のために利用できる素晴らしいものであることがわかった。それを踏まえて、医療、化学産業(化成品)、バイオマス利用の3つの研究をすることになった。「原料から微生物の力を借りて生産物を作る」、これがもし様々なものに活用できるようになり、植物からプラスチックが、植物から油が、などが実際に行えれば、私達の生活はもっと豊かになり、かつ、環境保護につながる一歩となるかもしれない。 研究のために、植物園で微生物採集を行った。もしかすると自分が採集したものに生息している微生物が将来のために役立つものになるかもしれない、そう考えると採集がさらに楽しい時間になった。 2週間後にどんな微生物が見つかり、どんな性質が見られるのか今からとても楽しみだ。
  • 植物園へ植物を採集しに行き、実験に使うためのキノコや土、葉を取った。このような植物についた微生物を得るのである。この作業はとても面白かった。植物園には様々な植物があり、冬だというのにキノコがはえていたりしてなかなか興味深かった。 採集したものは寒天培地に入れ、そこにいる微生物を生やす。寒天培地にはポテトやグルコースなどが入っており、とても美味しくなっている。この栄養豊かで快適な環境で育つことで強くなった微生物をパルプという貧しい環境に放り、生やす。今回は寒天培地に入れ生える前で終わったので、次回どのような結果になるか楽しみである。 余談だが、その寒天培地があまりに美味しそうなので食べてみたいと申し出たら、なんと許しが出て食べることができた。先生に感謝する。味は薬やサプリメントのような味がした。正直、あまり美味しいとは言えなかった。大阪の人いわく、水道水のような味らしい。大阪の水道水のショッキングさに驚いた。
  • 今日は後半の第1回目であったので難しいことはなかったが、大学院の方も毎日今日やったような作業をやっていると聞いて、「大学の研究は難しいものだ」と考えていた私にとっては意外であった。これなら私もついていけそうだと少し安心した。ただ、植物園でのサンプル採集の時、キノコを探そうと試みたが、全く見つけられなかったのが残念であった。小川先生はヒラタケやキクラゲなど見つけるのがお上手だったのがさすがだなと思った。 私は微生物の力を利用して製品を作ることができるようなものを見つけるというテーマで研究することになった。微生物を探すと言っても、大変多くの種類があるので、ちゃんと私が採取したサンプルにそのテーマにふさわしい微生物がいるのか不安でもあり、楽しみでもある。ELCASの後半、少しでも多くのことを発見し、学んでいけたらいいなと思う。
  • 微生物に漠然とした興味があり参加しました。 PDAを使ったことは今まで無く、実験室で作っていくのは面白かったです。また、実験室に入ってみると、高校に置いてあるものもあったけれど、目にしたことのないものが多く、機械を見ているのはワクワクしました。今まで微生物は分類くらいしか知りませんでしたが、まさか化学や工学に役に立つものとは思いませんでした。 実際に植物園に入ってみて、キノコが何種類か生えているのを見て、これらから人間の役に立つものを効率よく取り出すことができたらすごくエコだなと思いました。私はまだ高1で化学や生物の知識はそれほどないので、これから不安もありますが、実験に真剣に取り組んで少しでも微生物に詳しくなっていきたいと思います。 高校では来年の4月からスーパーサイエンスハイスクールの取組みで実験が始まるので、これからの取組みをそれに活かせられたら良いなと思います。
  • 「微生物のバイオテクノロジー」を第1希望にしていて、それが通ったので特に楽しみにしていたのですが、何をするのだろうとワクワク不思議に思っていました。ですが1度受講したことのある先生のもとで自分の手で微生物を取りに行き、それを増やすという活動ができてとてもとても楽しかったです。微生物のバイオテクノロジーが医学に役立つことは知らなかったですし、私は特に医学などに興味があるので次回からの実験や講義が楽しみです。 私はAグループで「医学系」を進めるのですが、最後の合宿のプレゼンでいい結果をいい方法でわかりやすく伝えられるように毎回の講義を大切に、しっかり理解していきたいなと思いました。また前回までのELCASの座学とは違い活動的な動きができて、これぞ実験だなと思いました。1日で結果が出ないのが残念ですが次回への楽しみが増えてある意味よかったのかなとも思ったし、実験で結果はすぐに出ないということを学べて良かったです。最後にキノコを自分で見つけることができなかったけど、キノコ探し楽しかったです。
  • 今回は、微生物ということで、主に発酵のイメージが強かったのですが、医療への応用に興味があったため、次の研究にとても期待をしています。 今日の学習については、まずその医療(核酸のテクノロジー)について知り、驚きと、ウイルスへの抗剤やまたウイルスを利用した医系のテクノロジーに使えるのではないか、とドキドキを感じました。ウイルスと聞くと悪いイメージが強いですが、それらを利用したベクターについて、微生物を利用できないのかが気になります。また、フィールドワークでは、自分が気になる物体を取りましたが、よく母などが、「虫の抜け殻には菌がたくさんあるんだから触ったらダメ」とよく言っていましたが、本当のところどんな菌がどれほどいるのか気になったため、セミとムカデ(ヤスデ?)を入れてみました。また、微生物と聞くと、陸上にばかり目が行きますが、水中にもいて、そちらにも興味がとてもあります。海の方はまだあまりわかってないと聞くこともあったので、この機会にそちらも学習できればと思います。 ※寒天培地を食べるとは思いませんでした 面白かったです。
  • 植物園を見て驚いた。学校に材料を採取できる環境があるのはとても良いと思った。きのこが層状になっていて、1年ごとに層が増えていくということを初めて知った。油を生成できるキノコを見つけて油を抽出して、生物資源からエネルギーを作るヒントが見つかればいいなと思う。初めてPDAを作成した。PDAを食べてみた感想は、少しじゃがいもの味がした、けどおいしくはなかった…。木に白い斑点があってそれを採取してプレートにいれてみたけれど、どのような菌が生えるのか、次回がとても楽しみです。京都大学に生えていたきのこでたまたま木から油を生成するものが見つかったという話を聞き、身近にある生物も大きな力を持っていることがあり、調べてみれば驚くようなことがわかることもあるのだと思った。さらに微生物に興味をもった。
  • 講義の中で、微生物の使われ方について見た時に、非常に多い用途で使われていることを改めて実感した。また、土などを始めとして、人間の体内や水にも含まれていて、特に、スプーン1杯の土から日本の人口と同じ程の個体が得られることにも驚いた。 実習での植物園では、腐敗した葉や豆を始め、綿状のカビのようなものなど、微生物のいそうなものを採集できたと思う。次週に微生物を発見して、油を作っていけるような状況であることを願いたい…。

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