京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

昆虫の生態と化学

昆虫の生態と化学の2015年1月24日の内容はこちら

実習指導

松浦 健二  (農学研究科 応用生物科学専攻 教授)
森 直樹  (同 准教授)
土畑 重人 (同 助教)

チューター

三高 雄希  (農学研究科 応用生物科学専攻 博士1年)
水元 惟暁  (同 修士2年)
中田 隆 (同 修士1年)
吉田 達哉(理学部 学部4年)

ボランティア

松本 ふう香 (農学研究科 応用生物科学専攻)

実施場所

吉田キャンパス北部構内農薬系研究室 103 会議室(1)

実習内容

第四回は,前回のデータの確認,カイコの触角のスケッチを行い,匂い物質の有機化学とその受容に関して概説した. 前回のデータの確認の際には,カイコの行動実験の総括としてのディスカッションとプレゼンテーションを行い,定量データの取り扱いと考察の教育を行った.カイコの触角をスケッチし,フェロモン受容の研究における最先端を紹介した.また,身近な匂い物質を取り上げ,分析化学に必要な有機化学の教育を行った.

説明に使った板書の一部
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フェルマー数を使った証明の 説明をしています
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ユークリッドによる証明の 説明をしています
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受講生の感想

  • 今回は前半にカイコの婚礼運動の復習をして後半は匂いについてなどの有機化学をしました。カイコの触覚の観察を顕微鏡で行ったときカイコの顔(頭)がすごくかわいかったです。触覚の観察は今まで注意してみたことはなかったので違いに今までは気づかなかったですが、こうして注意してみると違うんだなあと感じた。有機のほうはすごく面白い講義でした。まだ化学は習ってないけどディスカッションやプレゼンをして理解を深めることができたと思う。また匂いについて興味を持つことができ、化学にとても興味を持ちました。
  • 「匂い」というものが何なのか、と前から疑問に思っていて、いつか聞こうと思っていたけれど、今日の講義で教えていただけてよかったです。「匂いは不連続」というのに驚きました。フェロモンやいろいろな匂い物質の構造もおもしろかったです。カイコの匂いを受容する仕組みも、知ることができて、より「匂い」というものを知ることができてよかったです。「きらりティー」という言葉になぜか強く心を惹かれました。毛状感覚子の中での反応で分かっていないことが多くて知りたいと思いました。
  • カイコの触覚のスケッチでは、触覚の構造を知ることができ、こんな小さな構造で、複雑なにおいの分子を感知しているんだなあと感動した。においは、本当に小さなものだが、目に見えるようにモデルを使い構造を知った。イオンチャネルの仕組みにまだ知られていないこともあるとも知った。今日も前回と同様プレゼンを多く行い、具体的なデータの大切さや、わかりやすく情報をまとめることの難しさを知った。先生は今日の講義で、「生物を学ぶには、化学、物理、数学が必要」とおっしゃっており、今後の勉強のためのモチベーションも上がった。今日も内容が濃く、時間があっという間に過ぎてしまうほど面白かった。
  • 今日の体験学習コースのテーマは臭いだと思いました。日頃生活していて、様々な臭いをかぎますが“臭いは形”だと意識したことはありませんでした。カイコの触覚を観察することでフェロモンや触角の構造がある程度分かりました。フェロモンが触覚内の水に溶け込む理由を考える際にみんなが意見出し合えていて、良かったと思いました。先生の説明はたとえが分かりやすくて、よく理解できました。先生のメッセージである、数学、化学、物理を分けてはいけないことや英語が大切になっていくことは今後心に留めていきたいと思います。今日はありがとうございました。
  • 今回は前回の発表から始まったので、前回休んだことが残念だった。カイコについてもっと深められることがないかまた調べてみたいと思った。(フェロモンの広がり方など、雌は翅を使っているのか?) また、匂いの正体は分子であり、その構造を知って、匂いがなぜ違うのか、目で確かめることができた。同じような構造ならば、似た匂いになるのか気になった。
  • 今日の講義では、カイコの触覚の雌雄の違いを調べました。が、よくわかりませんでした。オスがメスのフェロモンに反応する時間には、その実験している空間の空気の動きがとても深く関わっていることが分かりました。そして、油溶性のフェロモンが水溶液を移動していくのにフェロモンバインディングタンパク質と結合する必要があること、チャネルが開くまでの仕組みがあまりわかっていないこと、匂いは不連続で形であるということを知りました。自分の身近なことを知るのにつながるので、とても興味深いです。
  • 今日もグループディスカッションからのプレゼンがあり、複数人で考え合う楽しさを再確認しました。前回のカイコの行動からボンビコールという物質にまで、落とし込んで、マクロからミクロに目を向けていくプロセスはとてもおもしろかったです。また、このような小さな物質が、あのような行動を引き起こすと考えれば、その影響力のすごさを実感しました。匂いというものは、空気みたいにふわふわしているイメージですが、今回はっきりとその構造について学んだので、これからは何かしらのにおいを感じたら、その構造が気になると思います。この講座も残るは後2回なので、最後まで楽しんでいきたいです。本日もありがとうございました。
  • 今日、においについて学習しました。匂いは分子の形が非常に重要です。さらに前回行ったカイコの実験に関連して、フェロモンの分子構造も教えていただきました。触覚を顕微鏡でスケッチしました。オスとメスで大きなや毛が違うことに気づくことができました。さらにその毛の形の違いにも理由がありました。オスはフェロモンを受け取るために触角が大きかったのです。生物を勉強するためにはこれから数学・物理・化学全てが必要だとおっしゃっていたので必死で勉強しようと思います。
  • 今日は、前回のカイコの触覚や翅を切った場合、オスのカイコがメスのカイコを見つけるまでに、通常時と比べてどのように変化するのかという結果の発表から始まりました。僕たちの班では翅を切り取った場合の実験を行っていたので、他の班の内容を聞くことができ、触覚がないとフェロモンが感じられないことや、翅がなくなるとメスまでたどり着かないという情報を共有できて、非常に面白かったです。また匂いが不連続であることを初めて知ることができ、本当にうれしかったです。触覚のスケッチはカイコが動き回っていて難しかったのですが、大体うまく絵が描けてよかったです。毛状感覚子を数えるのはなかなか大変でしたが、みんなと大体同じ数になりました。そのあとのフェロモンの感じ方を見る模式図では、「フェロモン結合タンパク質」など知らない言葉が出てきましたが、何とかわかりました。チャネルが開いたり閉じたりする仕組みを知りたいと思いました。ボンビコールの図は初めて見ましたがやり方がすっかり分かりました。ありがとうございました。最後のほうで見せていただいた模型によってにおいに形があることをより深く感じることができました。

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