京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

昆虫の生態と化学

昆虫の生態と化学の2014年12月6日の内容はこちら

実習指導

松浦 健二  (農学研究科 応用生物科学専攻 教授)
森 直樹  (同 准教授)
土畑 重人  (同 助教)

チューター

三高 雄希  (農学研究科 応用生物科学専攻 博士1年)
水元 惟暁  (同 修士2年)
中田 隆  (同 修士1年)
吉田 達哉  (同 学部4年)

ボランティア

なし

実施場所

吉田キャンパス北部構内資源生物科学実験室N143

実習内容

本実習は、未知の化学物質である、シロアリの集合フェロモンの同定を行うことで、「まだ誰も答えを知らない問題」に挑戦するという研究活動の体験が目的である。第一回実習では、シロアリとフェロモンについて学び、その後実験から、集合フェロモンが存在することを確かめた。 前半は、まずシロアリの生態についての説明が行われ、実際のシロアリの形態をカースト毎に観察した。次に、シロアリがボールペンで書かれた線のみを辿る行動を通して、シロアリ社会では、フェロモンがコミュニケーションに用いられていることを学んだ。 実習の後半では、集合フェロモンの存在を確かめるための実験を考えた。実験方法をどうするかについて、アイディアを出し合い、実験に用いる個体数・繰り返しも含め、どの方法が一番良いかを議論した。そして、シロアリの匂いを吸着した濾紙と、ただの濾紙のどちらにシロアリが集まるかを確かめる実験系に決まり、実際に実験を行った。

シロアリ社会におけるフェロモンの役割 の説明の様子と、実際の実験の様子2
シロアリ社会におけるフェロモンの役割
の説明の様子と、実際の実験の様子2

シロアリ社会におけるフェロモンの役割 の説明の様子と、実際の実験の様子1
シロアリ社会におけるフェロモンの役割
の説明の様子と、実際の実験の様子1


シロアリ社会におけるフェロモンの役割 の説明の様子と、実際の実験の様子3
シロアリ社会におけるフェロモンの役割
の説明の様子と、実際の実験の様子3


受講生の感想

  • 高校では、既に分かっていることを習い、大学では未知のことに挑む、というコンセプトの元、このような未知のフェロモンを探す実験に参加できてとてもよかったです。まだ知られていないことに挑戦するということへのやりがいを感じられました。ずっとシロアリに触れていて、シロアリの事がすごく好きになってきました。シロアリの社会の事を解き明かす今回の実習にもとても魅力を感じます。結果として、フェロモンの解明が出来なかったとしても、シロアリに触れられることだけで楽しいだろうなと思います。このコースを選んでよかったと思いました。
  • 自分たちで1から始める実験において、実験のアイディア、またそれに対する突っ込みも出すことがまず第一に大切であり、今日の自分はあまりできなかったと思う。時間中に考えて、とりあえず発言していかなくてはならないと思った。実体顕微鏡の使い方でももたついたり、シロアリの移動に戸惑ったりと、なかなか自分が思うようにうまくいかなかったことも多かった。次回は、実験器具のの予備知識を増やして実験に臨もうと思う。シロアリはとても面白い生物だと思った。紙の上、シャーレに乗せても外にあまり出ることはなく、動きも遅く、かわいらしいと思った。また、吸虫管を自作したり、何百匹というおなじ種類の昆虫を集めるような普段なかなか体験できないようなことが出来て、とても貴重な体験であったと思う。また、グループで議論して、自分たちの考えを出し合っていくのもとても面白かった。最初の講義・実験の準備・実験など今日やったことがすべて楽しくて時間があっという間に過ぎてしまい、驚いた。先日ある先生の講義を聞かせてもらった時、深夜まで研究を行っている学生や院生が多いと聞いたが、実験はあまりにも興味深く、深夜まで時間を忘れて没頭してしまうのもごく自然の事であるなと思った。次回もとても楽しみで、待ちきれない思い出いっぱいだ。
  • シロアリについては、学校の探究活動でも先輩やクラスのメンバーが研究をしているので、ある程度知識はありました。ボールペンのインクの上をたどるのは、聞いたことはありましたが、実際に実験を行ったのは初めてで、とても興味深かったです。また、シロアリの雌雄を見分ける実験も行い、体の構造がどのように違うのかも学ぶことが出来、とても勉強になりました。最後に行った実験では、その実験方法を考える上での大切なことをたくさん学ぶことが出来ました。たくさんのアイディアを出して、そこから最適なものを選び出したり、実験の回数をどれくらいに設定したりするのか、といったことは、実験結果にも大きくかかわってくるので、研究を行う上で、非常に大切であることがわかりました。実験はこれからもたくさん行うことになるので、そういったことを気にするようにしたいです。今回の講義で、昆虫の生態にとても興味をもったので、これからの授業がとても楽しみです。昆虫の研究が出来る学部に入ってみたいと思うようになりました。このコースを選んで本当に良かったです。
  • シロアリという生物は、あまり私とは関わりがなくて、ただ木材を食い尽くす「害のある生物だ」という目でしか見ていなかったのですが、今回の実習で、少しかわいらしさや愛着を感じました。アリとシロアリの目が異なっているのは驚きましたし、働いているのが幼虫だけだということは想像もしていませんでした。油性ペンがなんのフェロモンの代わりになっているのかは大体予想がつくものでしたが、まだ特定されていない集合フェロモンを特定すると聞いた時には、とても気持ちが高まりました。班や全員で意見を出し合ったり、実験を協力して行ったことは、日ごろあまり経験できない貴重な体験になったと思います。また、アイディアを出すということはとても大切だと実感しました。次回の活動でも、メンバーと協力し合って、積極的に活動したいと思います。今日の経験を今後に生かしたいと思います。今日はありがとうございました。次回もよろしくお願いします。
  • 私は最後の方まで、どのコースを選択するか悩んでしました。将来は建築家になろうと思っているからです。しかし、初回の実習で、このコースを選んでよかったと思っています。今まで、高校の授業は、先生が主に進めているもので、自分たちで考えるようなことはなく、とても退屈なものでした。しかし、このコースは、一から自分たちで考えるため、とても頭を使いました。シロアリはというと、虫はあまり好きではないのですが、準備をしている間に、かなりの愛着を持てました。ただ、あまりウジャウジャされるのは無理です。この先の実験では、私たちが初めて発見することがあるかもしれないので、とても楽しみです。ここまでシロアリが興味深いと思っていなかったので、もっと他の生態についても知りたいです。
  • 意外と知らなかったシロアリの雌雄の見分け方を知ることができて世界が広がりました。また、シロアリの実験での扱いやすさを知りました。アリはシャーレに入れても、すごいスピードで脱走してしまうのに対し、シロアリはシャーレから出ることもできず、動くスピードもゆっくりでまさに実験の神だと思いました。実験をするのには発想がいかに大切かということを感じました。吸虫管はものすごい発明です。私は、シロアリの集合フェロモンを見つけるのに、シロアリが接触した濾紙などを水に浸して、水溶液で反応させて…という複雑なことをばかり考えようとしていましたが、それ以前に何の上にシロアリを置くか、というところから考えなければいけないのが1番大変だということを知りました。あと、シロアリは結構かわいい。
  • 講義から実習にうつり、とても楽しかったです。答えが無いものを追い求めるという高校では行わない事を今、先んじてできて、とても自分は運がいいなと思います。シロアリに詳しく触れたのは今日が初めてで、その意外なかわいさや生態を知り魅了されました。また、実験を進めるにあたっての手順等も同時に教えていただくことができ、自分の高校での研究もそれに則ることができているか確認できました。もう少し精進します。私はコオロギを用いて研究をしていますが、今回のシロアリさんもとても面白い存在で、やはり生物には知らないことがたくさんあるなと今一度強く思いました。だからこそ研究の楽しみが増して、これからのELCASが待ち遠しいです。シロアリの集合フェロモンについて実験の結果等々どうなっていくかはわかりませんが、この授業を通じて、何か少しでもこれからの自分にプラスになるように活かしていけるよう頑張りたいです。本日はありがとうございました。
  • 「シロアリ」と聞くと「家を食べる」とか「悪い虫」というイメージしかありませんでした。でも今回、実験をしたり観察して、意外と面白い生き物ということがわかりました。今までシロアリを見たことがなかったのでとても新鮮な体験ができました。シロアリについて次回からもさらに深く知っていきたいです。集合フェロモンの実験をしてどんな結果が出ているのか楽しみなのですが、大学の研究、実験はアイデアが大切で、そのアイデアを出すのはかなり難しいと感じました。でもその分、うまくいった時の感動はすごかったです。
  • 今回、生まれて初めて生のシロアリを見て、とても感動しました。僕は今、学校でダンゴムシについて研究している最中なので、ダンゴムシの赤ちゃんが歩いているような感じがして、何か懐かしいような感じでした。顕微鏡でシロアリを眺めてみると、オスとメスの違いを知ることができたりして、面白い発見をすることができました。シロアリを口で吸って捕まえる器具を使うのは、吸うのは簡単でしたが、口の中に土が入ったり、入ったアリを取り出すのが大変だったり、難しいことが多くありましたが、なんとかうまくできました。実験の方法を考えるのは、案を出すのができなかったので、次はもう少し皆さんのお役に立てるような案を考えられるようになりたいと思います。結果を早くみて、私たちの仮説があっているかどうか確かめたいです。

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