京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

昆虫の生態と化学

昆虫の生態と化学の2015年1月10日の内容はこちら

実習指導

松浦 健二 (農学研究科 応用生物科学専攻 教授)
森 直樹 (同 准教授)
土畑 重人 (同 助教)

チューター

三高 雄希 (農学研究科 応用生物科学専攻 博士1年)
水元 惟暁 (同 修士2年)
中田 隆 (同 修士1年)
吉田 達哉 (同 学部4年)

ボランティア

なし

実施場所

吉田キャンパス北部構内資源生物科学実験室N143

実習内容

第三回は,前回のデータの確認,カイコのフェロモンを用いた実験を行った. 前回のデータの確認の際には,データの信頼性や,必要なデータを得るための実験系の構築について教育した. カイコのフェロモンを用いた実験の際には,カイコの観察結果についてのディスカッションを行い,お互いの意見交換を促した.また,観察された定性データを定量データとしてまとめる必要性を教育した.フェロモンへのオスの応答を調べる上で,触角を切るなどの操作を行い,生物を用いた実験には多くの犠牲を伴っているとの再認識をした.最終的には,カイコはオスとメスのコミュニケーションに化学物質を用いることを確認した.

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カイコの観察

フェルマー数を使った証明の 説明をしています
カイコのフェロモン行動実験

ユークリッドによる証明の 説明をしています
プレゼンテーションの様子


受講生の感想

  • 今回はカイコについての実習であり学ぶことがたくさんあり実習中は知的好奇心が刺激されとてもワクワクしました.カイコの交尾の様子からはじまり,カイコのオスとメスの観察,実験方法のディスカッションをして班員で話し合うのがとても楽しかったです.他の班員の人のアイデアを聞いて,「ああ,そういう発想はなかった」と思うことがあり様々な意見があるんだと感じました.メスを求めてさまよっているオスのカイコがかわいいと思い,またカイコを飼ってみたくなりました.カイコの行動ひとつひとつに意味があることを知りました.オスのカイコはフェロモンを感知すると思われる触角をはばたいている途中に切られてもはばたき続けるのには少し驚きました.頭を切り落とすのには昆虫の命を奪うという行為で少し抵抗がありましたが,頭を切るとはばたかなくなることを知ることができました.私はこの実習を通して私たちの教科書に載っている知識や生活,研究は,多くの犠牲もあり成り立っているんだと感じました.改めて,研究に対する倫理について考えさせられました.今回も多くのことを学び,そしてとても楽しかったです.このような貴重な機会をありがとうございました.
  • 自分たちで1から始める実験において、実験のアイディア、またそれに対する突っ込みも出すことがまず第一に大切であり、今日の自分はあまりできなかったと思う。時間中に考えて、とりあえず発言していかなくてはならないと思った。実体顕微鏡の使い方でももたついたり、シロアリの移動に戸惑ったりと、なかなか自分が思うようにうまくいかなかったことも多かった。次回は、実験器具のの予備知識を増やして実験に臨もうと思う。シロアリはとても面白い生物だと思った。紙の上、シャーレに乗せても外にあまり出ることはなく、動きも遅く、かわいらしいと思った。また、吸虫管を自作したり、何百匹というおなじ種類の昆虫を集めるような普段なかなか体験できないようなことが出来て、とても貴重な体験であったと思う。また、グループで議論して、自分たちの考えを出し合っていくのもとても面白かった。最初の講義・実験の準備・実験など今日やったことがすべて楽しくて時間があっという間に過ぎてしまい、驚いた。先日ある先生の講義を聞かせてもらった時、深夜まで研究を行っている学生や院生が多いと聞いたが、実験はあまりにも興味深く、深夜まで時間を忘れて没頭してしまうのもごく自然の事であるなと思った。次回もとても楽しみで、待ちきれない思い出いっぱいだ。
  • 今日は実験と講義で進めていった.実験をすることを中心に,実験の方法や,メスと出会うまでのオスの行動のおこる理由などを考察し,プレゼンをした.プレゼンをするためには,話す内容,流れはもちろんのこと,板書をどのようにするかも考えなくてはいけなくて,難しいけれど,思っていたほど発表するのは嫌ではないなあと思った.本当に今日は多くの実験をした.方法も自分たちで考えたが,あまり自分はアイデアを出すことができなかった.もっと様々な時点で1つものを見ないといけないなあと感じさせられた.シロアリから少し離れ,カイコでフェロモン行動についての実験をした.内容によっては触角や首を切り落とす必要があり,生物のことを知るためには,その生物を殺さなければいけない時もあると改めて実感した.少しためらってしまい,実験も失敗してしまったところもあるので,実験のためにやらなければいけないことと,感情を分ける必要があるなと思った.また,個人の感情的な感想になってしまうが,サンプルであるカイコはとても可愛らしかった.学生の方も,カイコの可愛さや他の種類のガのことについても話してくださったので,チョウ目にとても興味がわいた.今は冬だが,冬を過ぎると昆虫を目にする機会も増えるので,今までとは違う視点で彼らを見つめてみたいと思う.
  • 今日の授業ではカイコを使っていろいろな実験をでき、とてもおもしろかったです。カイコのオスが蛇行しながらメスの場所へ向かっていく様子を観察したり、それにかかった時間を計測したりして、フェロモンへの反応をしっかり見ることができました。触覚を切った場合の反応は全く違い、触覚によってフェロモンを感知しているのだとよくわかりました。また、最後に頭を切り落とすことを試しましたが、頭を切っても体が動いていることにとても驚きました。今日の授業でも、どのような実験をすれば調べたいことを検証できるのか、グループで話し合ってたくさんの意見を得ることができ、実験をするときはこういった話し合いが大切だと改めて感じ、勉強になりました。実験は生物の命を犠牲にしているということを意識して行わないといけないと感じました。
  • 今日の体験学習は今までの中で一番おもしろいと感じました。普段かかわりのない生物であるカイコに触れられたこともそうですが、何より班の3人で話し合ったり協力しあって実験をしたのはとても充実したものでした。実験で対象の生物は死んでしまったことは悲しいことで、命を与えてくれた生物に感謝しないといけないと思いました。オスがメスと比べて動かないことを知らず、大変驚きました。メスが近づいて行動を起こしたのを見ると色々不思議なことが多くいろいろ実験してみたいという気分になりました。先生から与えられた実験では班で計測係や記録係など分担してできたのはとても良かったと思います。また、臭いを証明するためのプロセスをみんなで考えたりした際は前回と比べて積極的にプレゼンターやまとめ係をつとめることができました。今日の体験の全ては日頃高校生活で経験できないものでこれからの科学に対する活動の大きな糧になったと思います。今日は、ありがとうございました。次回もよろしくお願いします。
  • 今日はいろいろな実験方法を学び、プレゼンを通した発表の順練をし、論理的に話を進めることができるように努力しました。そして、実験動物を自分の手で殺してしまうという、生物の研究をする上でさけて通ることができないところをやりました。カイコはとてもかわいい。ペットにしたら幸せだと思います。オスはメスがいないと本当に動かないということを自分の目で確かめるという貴重な経験をすることができ、とても感動しました。プレゼンはけっこうきんちょうするということも体験できました。人の前で実験について話すことは思っていたよりも難しかったです。こういうことは将来にとても役立つと思います。教員の方、命をいただいたカイコに感謝します。
  • 前回とは少し変わり、今回はカイコが中心でした。フェロモンの確認実験などのときに、グループで話し合うのは、自分の思ってもみない意見がでたりしておもしろかったです。そして、自分たちの考えたような案での実験だったので、考えたことが実施できてよかったです。こういったときの思考は何でどうしたら何が示せるかを考えながら、論理的に詰めていくので結構好きです。・また、カイコの触覚、羽、頭を切除するときはとても申し訳なくなりました。カイコがかわいかった分、その気持ちは強くなりました。しかし、頭を切った後も移動は可能であったり、羽は止まるなどそうしなければ分からないこともあり、こういった残酷なことも実験の上では必要な時は来るということを理解しました。今回は時間が押しぎみなので、途中で終わってしまいました。次が楽しみです
  • 今回はカイコを用いてフェロモンの実験をしました。メスが近くに着た瞬間オスが反応する様子がすこしおもしろかったです。フェロモンをヘキサンで抽出して行動を再現することもできました。そこに何が含まれているのかとても気になるので次の授業が待ち遠しいです。
  • 今回は前回の結果を見ることから始まりました。Upper 1X は 24 時間後にはきちんと予想した通りの結果になっていましたが、残りはうまくいかなかったものもありました。やはり濃度を薄めていくとうまく反応しなかったり、ろ紙でにおいを付けた場所が変わるといろいろに変化することがわかりました。僕は腸を 100 個体分とりだして、腸内の生物がフェロモンに影響しているのかを調べるという実験が、結果は残念でしたがとてもおもしろいと思いました。結果のプリントの最後の 1 H→24 H の変化を見るのもとてもおもしろかったです。また、今回はなかなかできないプレゼンをしました。緊張してたどたどしくなりましたが、なんとか発表できました。カイコのオスがメスをにおいで発見したとたんに羽をばたばたさせたくるくる回ったりする行動が非常におもしろく感じました。その間、メスが少しも動かなかったのはオスにより見つけられやすくするためなのかなと思いました。交尾の途中の羽のばたつかせかたの変化に驚きました。メスを探して動くオスの動き方を見るのも非常に面白かったです。回転、蛇行、直線がしっかりわかりました。

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