京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

昆虫の生態と化学

昆虫の生態と化学の2015年11月7日の内容はこちら



実習指導

松浦 健二(昆虫生態学 教授)
土畑 重人(昆虫生態学 助教)

チューター

三高 雄希(昆虫生態学)
藤田 忠英(昆虫生態学)

ボランティア

なし

実施場所

吉田キャンパス 農学部総合館N-143資源生物科学科(応用生物科学専攻)第一学生実習室

実習内容

本コースでは、まだ実証されていないシロアリの集合フェロモンの同定することを通じて、「まだ誰も答えを知らない問題に挑戦する」という”研究活動の体験”をさせることが目的である。
第1回ではまず、題材となるシロアリの生活およびカーストについての説明と、昆虫のフェロモンについての説明を行なわれた。次に、シロアリがボールペンで書かれた線のみを辿る行動を通して、①ボールペンインクの溶媒にはシロアリの道しるべフェロモンと構造がよく似た物質が含まれているため、シロアリがボールペンの線を辿ること、②シロアリ社会ではフェロモンがコミュニケーションに用いられていることを確認した。実習の後半では、シロアリの集合フェロモンの存在を確かめるため、シロアリの匂いを吸着した濾紙と、ただの濾紙のどちらにシロアリが集まるかを確かめる実験を行った。

シロアリとフェロモンについての導入
シロアリとフェロモンについての導入を受ける様子

吸虫管でシロアリを扱う
吸虫管でシロアリを扱う様子


受講生の感想

  •  フェロモンの正確な定義や、シロアリの生殖の過程など、新たな知識を得ることができた上、未知の集合フェロモンなるものについて、シロアリを用いて実験し、データを得ることができたので、とても有意義に感じられた。また、楽しかった。自分のデータでは、最初から極端に+の方(匂いづけした方)にシロアリが群がり始めていたが、全員のデータにばらつきが見えていたので、この違いの原因は何なのか気になった。シロアリの様子を見ていると、個体同士をなめあってからすれ違う様子が見られたので、卵の話と合わせて、とにかくなめて確かめあう習性があるのかなと思った。また、各個体の体表にもフェロモンがあるのか気になった。
  •  集合フェロモンがあるという仮定の検証のための実験だったが、その他にも不思議な行動をみることができた。フェロモンにそってあるくなどの行動がとても面白く感じられた。フェロモンに関する行動がまだまだあるので、もっといろいろ知りたいと感じた。自分は生物基礎をやっただけで生物はとっていないので、知らないことや驚いたことがたくさんありとでも勉強になった。シロアリのことの他に「ノートをとることの大切さ」も勉強になったと感じた。
  •  前期で受けた講演を3つ受けるような形式とは大分異なり、説明を受けて、実際に自分で実験をしていく形式であり、実験を行いながら自分で考えたりできるようなのでとても楽しみです。今、自分の家にシロアリが住んでいる状態なので、シロアリが感じとるフェロモンで駆除できたらなあとずっと思っていました。研究を行う際の姿勢を教えてもらったので、大学に入ったときに今日学んだことを使えるようにします。
  •  シロアリを初めて見たので、とても興奮した。それに吸虫管を手作りできるということを思いつきもしなかったので、とても面白かった。腔腸の観察の時、生理食塩水を使っていたが、シロアリ用の生理食塩水があることに驚き、濃度はどれくらいなのか気になった。対照区の実験は本でしか読んだことがなかったので、楽しみだったが、自分でデータを取るとなると、つまらないように感じた。だが、科学における実験とは、そして学問とは何かという話を聞け、とても興味深かった。アイデアやデータを記録に残すのは重要だと思ったので自分でも積極的にやっていきたいと思った。今回、シロアリの生態について様々なことを聞け、それをとても面白く感じた。今後もそんな話が聞きたいし、自分でも調べていきたいと思った。
  •  私は虫が苦手なので、最初はとても不安でした。けれども、それほど嫌だなと思いませんでした。吸虫管を初めてみた時、こんな方法で昆虫を移動させているのか!と衝撃を受けました。さらに、それが手作りであるというところにも驚きました。私は昆虫について学んだことは今まで一度もなかったので、最初の導入部分ですらついていくのに必死でした。なのでノートを取れませんでした。注意をうけてからはとるようにしました。次からは気を付けたいと思います。また、実験に参加できてうれしかったです。私の学校では、実験はめったにやらないので、色んな実験器具を使うことができたところが特にうれしかったです。また、手作りの吸虫管を使ったり、スマートフォンのカメラで実験の経過をとったりなど、身近にある物、使ったことのある物も多く使った時が意外でした。ありがとうございました。次回が楽しみです。
  •  今回実験したことで、人によってバラつきは必ずあるとはわかりましたが、私の実験を見ると、+と-では、最初-が多くいたのに、段々+の方へ傾きだしたので、過ごしていた環境のところへ戻るようなフェロモンが働いているのではないか、または、前の別のシロアリのフェロモンに反応して寄っていったのかが考えられるんじゃないだろうかと思いました。-と-では左の方が多かったですが、最初から何かしらのフェロモンがない状況だと、新しい住みかにするために動き回って段々集まっているとも考えられました。シロアリも人間と同じように新しい場所になると周辺を歩いていって道を覚えたりできるのかもしれないと思いました。
  •  まず、こんなにマジマジとシロアリを見つめた日は今までになかったと思います。もともとシロアリについての知識が薄く、実物を見るのも今日が2度目なので、シロアリを観察するだけでとても新鮮な体験でした。集合フェロモンの有無を検証する実験では、1度目の実験ではうまくいきませんでしたが、そう簡単に思い通りの結果が出ないということがわかり、興味深かったです。また、1種類のフェロモンの有無を調べるだけでも、実験ではきわめて精密な準備と操作が必要であるということも知ることができました。
  •  昆虫が好きだったので、この分野に入れてよかったです。僕は虫同士のケンカや虫同士が争うことにすごく興味があって、You Tubeでよく見ています。なので、虫の研究がすごく楽しかったです。何が楽しかったかというと、虫の本能が見れたことです。+と-で、ほぼ+のほうへいくのかなと思っていたけど、実際はいかないこともありました。なにより、こんな大きいシロアリを近くで見ることができて嬉しかったです。実は僕の小学校の体育館にシロアリが大量発生して数日間や数週間使えないことがあったので、シロアリはすごく強暴なイメージがあったけど、かわいいところがあってびっくりしました。大きいシロアリはすごく大きなキバをもっていて、人間も集団でおそわれたら確実に死ぬなと思いました。

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