京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

生物学

生物学の2015年1月10日の内容はこちら

実習指導

杤尾 豪人  (理学研究科 生物物理学教室 講師)

チューター

横田 歩  (生命科学研究科 修士1年)
徳永 暉  (工学研究科 修士1年)

ボランティア

今村 香代  (工学研究科 助教)
大谷 寧子  (工学研究科 助教)

実施場所

吉田キャンパス北部構内理学研究科

実習内容

Hisタグを融合したタンパク質(インターロイキン18)をコードするプラスミドDNAを導入した大腸菌を破砕し、破砕液から目的タンパク質のみをNiカラムを用いたアフィニティクロマトグラフィーにより精製する。さらに、SDS-PAGE(ポリアクリルアミドゲル電気泳動)により得られたタンパク質の分子量・純度の確認を行う。作業の合間に、SDS-PAGEのゲル作成とバッファー調製に関する濃度計算などを行う。

ポリアクリルアミドゲルにサンプルを添加する
ポリアクリルアミドゲルにサンプルを添加する

アシスタントの説明を聞く生徒達
アシスタントの説明を聞く生徒達


サンプルを添加したゲル
サンプルを添加したゲル


受講生の感想

  • 電気泳動のゲルを作るときにいきなりしくじってしまいとても申し訳ないです。再び失敗しないように気をつけます。班の人たちにも申し訳なかったです。今回、実際に体験させてもらってとても楽しかったです。学校で習ったことも少し出てきましたが、実際やってみると思っていたのと少し違って、より正確に理解できました。ピペットも、大学にはあんなのがあるのか!ととても新鮮でした。この研究が薬作りなどでも役立つことが分かり、薬にも興味がでてきました。
  • 今日は、構造生理学についてでした。生物を形成している元となるタンパク質について実験をした訳ですが、手法や考え方に物理学・化学の分野が入っており、前期、桂キャンパスで高精度スキャンの先生が話しておられた、科学においては、生物学・物理学・化学の3分野の協力が必要不可欠だということを思い出しました。そして今日は、この目で実際に高度な科学技術は3分野協力している所を見ることができました。今日、観察・体験したことを受け、これからは自分の好きな分野だけではなく、幅広く学んでいければな、と思いました。
  • 今回は今まで行ってきた後期の体験の中で、一番実験色の強いものでした。マイクロリットルのものを量ることのできるピペットや、低温室での作業など普段ではできないことをたくさんすることができ、とても興味深いものでした。また、実験だけでなく、テーマであったタンパク質も興味深いものだと思いました。単に人の体の組織をつくるだけでなく、生命活動を制御するのもタンパク質の役割であるので、それを制御することで、人の体のコントロールができるとわかり、驚きました。タンパク質を調べることで、薬の開発にも役立つということなどから、学問は様々な分野につながっているんだということをまた実感させられました。
  • 今回は、今までのELCASと違って化学に近いことをやらせていただいて、新鮮で面白かったです。改めて一口に「生物」といっても様々なアプローチの仕方があるんだなぁと思いました。 大腸菌につくらせたいタンパク質をつくらせて、後でそれだけを抽出できるなんて生化学ってすごいと思いました。 以前学校で電気泳動をしたことがありましたが、ゲルはすでにできているものを使ったので、今日、そのゲルを作る方法がわかりました。ゲルが思ったよりも早く固まってびっくりしました。今日は私たちのためにわざわざ時間をさいて実習をさせてくださり、ありがとうございました。
  • 自分たちの体に大きく関与しているタンパク質だけれど、そのタンパク質というのが生命体一つを作り上げる、成り立たせているのは当然のことではあるけれど、その大きな影響を与えている物質を調べていき、働きやメカニズムを見抜くことができれば、生命現象のあらゆることを制御できることを改めて実験を通して思った。大腸菌の遺伝子を組み換えることでヒト由来のタンパク質を作製でき、そのタンパク質を利用して、医薬品だったり、生命体における生命活動に必要なものだったりを作ることができる実験の一端をこの講義を通して体験できたのはとてもよかった。
  • これまで2回の学習では観察をしていたが、今回の学習では初めて実験を行った。かなり長丁場の実験だったが、面白く興味深いものだった。大腸菌からタンパク質を抽出する仕組みを学び、生物は化学と密接に関係しているということを改めて実感した。また、この実験で得られたタンパク質をもとに化学構造を分析し、その結果薬が作られるという話を聞いて、驚いた。次回は、細胞を用いた実験などをしてみたい。
  • 大腸菌の中にヒトのタンパク質の情報を含むDNAを導入することによって、大腸菌から大量のヒト由来のタンパク質が得られるということは今まで知らなかったので驚きました。大腸菌は悪いイメージがあったのですが、研究用としてこういう実験で使われているのだなと思いました。今日の実習で、クロマトグラフィという方法を用いてほしいタンパク質が精製できることがわかりました。カラムに何回も液を流していくのは時間がかかって思っていたよりも大変な作業なのだなと思いました。電気泳動という言葉は聞いたことがあったので、その実験を実際にできて良かったなと思いました。
  • 作業が多く楽しかったです。クロマトグラフィといえば、知っているのはペーパークロマトグラフィだけだったので、カラムを使う今回のアフィニティクロマトグラフィは新鮮でした。バッファーを作る際にモル計算がありましたが、手こずって最後には混乱しました。学校で習うモル計算はやっていても実感が湧きませんが、いざやってみるとこういうときに使うのか、と思うと同時に机上の知識を使うことが生きて感動しました。
  • 今日は、色々な作業を実際にでき、1つずつ納得しながら行えたので、とても良い経験になりました。タンパク質は私たちにとても大きく関係しているけれど、深く意識をしたことがないものだったので、今回、取り出す作業を経て興味を持ちました。電気泳動や、クロマトグラフィなど、教科書では知っているけれど実際に学校では行うことのできないものを体験させて頂いて、思ったよりも時間や手間もかかりますが、実験を様々なこと(温度やその性質)に注意をして行うと、精度の高い結果が得られることも知りました。このタンパク質を研究することが薬などの開発にもつながると思うと、改めて様々な生物がタンパク質と関わりがあること、肉眼では見ることのできない小さな物質による生物への影響力を考えさせられ、不思議な感覚もしましたが、もっと詳しく知りたいな、と思いました。実験中などにも「どうしてこうなると思う?」などと問いかけてくださり、色々自分で考えることができました。

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