京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

生物学

生物学の2015年1月24日の内容はこちら

実習指導

田川 義晃  (理学研究科 生物科学専攻 講師)
田中 洋光  (理学研究科 生物科学専攻 助教)

チューター

坂口 大輝  (理学研究科 生物科学専攻 修士1年)

中村 陽二  (同 修士1年)

ボランティア

なし

実施場所

理学部1号館302号室

実習内容

(1)カルシウムイメージング法による小脳・プルキンエ細胞、海馬錐体細胞の神経活動記録
 ラットの小脳、海馬の培養神経細胞を用いてFura-2によるカルシウムイメージングを行った。神経伝達物質であるグルタミン酸を電気泳動投与し、細胞が興奮し細胞内カルシウム濃度が上昇することを観察した。

(2)パッチクランプ法による小脳・プルキンエ細胞の膜電流測定および活動電位の観察
微小ガラス電極を操作して、ラットの小脳プルキンエ細胞からパッチクランプ記録を行い、その細胞への入力である自発的シナプス後電流を記録した。また、自発的シナプス後電流を阻害した状態で神経細胞の出力を示す単一の活動電位の記録を行った。

ホールピペットを用いた
サンプルの測り取り
実習2 グルタミン酸投与による細胞内カルシウム濃度上昇の様子

ホールピペットを用いた
サンプルの測り取り
小脳プルキンエ細胞のカルシウムイメージング

ホールピペットを用いた
サンプルの測り取り
実習4 記録できた活動電位の波形

ホールピペットを用いた
サンプルの測り取り
パッチクランプ法による膜電位変化の記録


受講生の感想

  • 脳の神経細胞は無数にあって、複雑な仕組みで動いているということがわかりました。カルシウムの濃度によって神経細胞の動きを見るというのは、とても興味深かったです。マニピュレーターを操作するのは難しく、細胞単位の研究はとても大変であると言うことを感じました。
  • 今までで一番物理っぽかったなあと思いました。脳・神経系については学校でまだ習っていなかったので少し厳しかったです。すごく実感が得にくい分野だと感じましたが、物理学的な手法を用いて実際に実習を行うと、ああこんなものなのかな~ぐらいはわかった気がします。細胞に針をさすことができることに驚きました。気の遠くなるような小さな世界でした。
  • 脳については不思議なことばかりで、実感としては神経での伝達が行われていることも感じるものではないので、教科書で習ってはいても、イメージはつかみにくい部分がありました。ですが、今日は仕組みや膜を介して行われていることや、物質についても説明をしてくださり、そして実際に生きている物を扱った実験を見せてもらうことができて、良い機会になりました。資料集などで見たことのあることが実際の手順なども知った上で見ると、いつもとは少し違った感じがしました。身近なことともつなげて説明して下さり楽しかったです。
  • ちょうど授業で習っている神経のことをくわしく知ることができてよかったです。活動電流を計測する方法など教科書にのっていたことが実際できるなんてとても貴重な経験でした。ありがとうございました。また、生き物を相手にする実験は失敗も多くあるということが分かりました。ちょうど授業で習っている神経のことをくわしく知ることができてよかったです。活動電流を計測する方法など教科書にのっていたことが実際できるなんてとても貴重な経験でした。ありがとうございました。また、生き物を相手にする実験は失敗も多くあるということが分かりました。
  • 今まで、脳はとても難しく、簡単には理解できない分野だと思っていましたが今日の実習で少しイメージが変わりました。ていねいな説明を受けながら実験をすることができ、シナプスの反応を示すグラフやイメージがきれいに現われると心の中で「スゲェ」と思いました。
  • 今日の実習はとても小さなものを対象とし、細かな作業をしました。顕微鏡で見てつかうサイズの針を使った作業はとても慎重さを要するもので、根気がいりました。作業だけでなく、今回の内容は神経という非常に興味のある分野であり、神経伝達物質による反応の様子やイオンの移動の話などを知ることができてよかったです。
  • 今日は、今までにやったことのないことがいつものエルキャスより多くあり、とても楽しかったです。神経についてはほとんど知識はありませんでしたが、とてもわかりやすかったです。パッチクランプは、そんな野蛮なことをして大丈夫なのかと思いましたが、細胞の電流のうごきがとても詳しく見ることができてこんなことができるのかとびっくりしました。Ca2+イメージングは細胞の死があっけないものだと思いました。
  • 脳の神経細胞ということで、動物の活動に関わることで、興味を持って実習を楽しむことができました。「神経伝達」とか、今までよく分からなかったけど、しくみもよく分かっておもしろかったです。電気信号による活動電位を自分の目で見ることができて、脳の働きに興味が深まったし、知識の幅が広がりました。
  • 生命にとって多くの機能が集積している脳(神経細胞)をCa2+流入を利用したカルシウムイメージングやパッチクランプを利用した膜電流の測定を行うことで研究し、神経がどのように情報を伝達するのかの一部を垣間見ることができ、おもしろかった。
  • 今回は、脳の神経細胞のはたらきを詳しく調べるという実習だった。電気が情報を伝達するということは知っていたが、細胞内のイオンの濃度変化が情報伝達のしくみを司っていることを知り、高校で習った知識ともつながって、興味深かった。前回、今回ともにミクロな世界についての実習だったので、次回はもっと大きなものを扱った実習をしたい。

平成27年度以前の
実施レポート

年度別の実施レポート