京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

生物

生物の2013年10月19日の内容はこちら

実習指導

東 浩司(植物系統分類学研究室 助教)

チューター

山本 武能(博士課程 3回生)
江口 悟史(理学部 4回生)

ボランティア

なし

実施場所

理学研究科2号館 114号室

実習内容

カタバミとイモカタバミを材料に、実体顕微鏡を用いて花を解剖し花の構造の比較を行った。また、花粉のついた雌蕊を取り出し固定・染色して、蛍光顕微鏡で花粉管を観察した。柱頭部分の電子顕微鏡による観察も行った。
実験の待ち時間を利用して、京都大学総合博物館地下の植物標本庫を見学し、さく葉標本の学術的価値や植物分類学の歴史について学んだ。

標本庫の見学
標本庫の見学

実体顕微鏡で花を解剖、観察
実体顕微鏡で花を解剖、観察


蛍光顕微鏡で花粉管を観察蛍光顕微鏡で花粉管を観察

電子顕微鏡で柱頭を観察電子顕微鏡で柱頭を観察


受講生の感想

  • 今回は顕微鏡でカタバミとイモカタバミの違いを観察しました。その時顕微鏡を見ながらおしべやがくを取り除くのは、とても苦労しましたがとてもいい体験ができてよかったです。次に顕微鏡を使って同じようなことをするときに、今回のことが生かせるのではないかと思います。また、植物分類学がどういうものなのかを知ることができました。そのなかで植物の種類が違うと断定するためには、いろいろな地域でその植物の分布などを調べなくてはならないということを知り、一つ一つの種類を分類するだけでも、とても時間がかかるのだなと思いました。また、その時間を少なくするために、植物の標本を保管している場所にも行き、そこで”昔からの積み重ねで、今の最先端が成り立っている”ということを実感でき、とても感動することができ、よかったです。
  • 今日したイモカタバミとカタバミの花粉管の観察では最終的には花粉管を見ることは出来なかったけど、それを見る過程での花の分解など普段したこともないようなことをしてとても楽しかった。また植物の標本室なども見ることができ貴重な体験でした。120万もの標本も誰が数えたか知らないけどさすがにたくさんあると思った。植物の分類は本当にささいな違いで分けられているので人間もよく探すなと感じました。ありがとうございました。
  • 今回の実習で、京大の博物館の、普段は入ることの出来ないフロアに入ることが出来て、ちょっと嬉しかったです。また、そこでとても歴史があり、興味深い資料を見ることが出来て本当によかったです。標本などは、基本的には現地の研究者といった方に送ってもらうのでは?と思っていたのですが、まさかわざわざ現地に赴いてサンプルを手に入れているとは思っていませんでした。そういう意味でも、京大は世界へとはばたいているなぁと実感しました。あわよくば、自分もそのようなサンプル探しの旅に同行してみたいものです。目的のサンプル以外にも、世にも珍しい動植物や、滅多にお目にかかることの出来ない現象に遭遇することが出来るかもしれません。そう思うと、早く自分も大学の研究所に配属されて、いろいろな経験を積みたい!!と思います。そのためにも、今できることに対して真摯に取り組み、目標を達成することが出来るように頑張りたいです。もちろん、ELCASの実習にも一生懸命取り組んでいきたいと思います。
  • 今回はカタバミとイヌカタバミの観察を行った。資料を観察できる状態を作り、細胞を殺すが、形は生きている時と同じ形にしておく固定をし、脱色、染色を自分たちで行った。体験時間のすべてを使った大きな実習だったので、とても面白く、植物に対する興味がより深まった。固定や脱色には30分ほど時間がかかったので、その間に、京大博物館の地下貯蔵庫の標本を見た。100年以上も前の標本であったのに、現在もきれいに残っていることに近代文明の技術力が植物の分野の研究を支えていることがよくわかった。
  • 今回は少しおくれて参加したので最初の話が聞けなくて残念でしたが、実習にはみんなと同じスピードでできたのでよかった。少し実験の作業をした後に行った博物館の標本庫に入って、まず、その資料の多さに驚いてしまった。押し花は私も小さい頃に重い本などを積み上げて作ったことがあるので、その技術が研究に用いられていることにおどろいた。100年前の資料や新種を発見した時の資料も見せてもらい、とても貴重な体験をさせてもらった。その分未整理な資料などもたくさんあったのでそれを片付けつつあそこを一日中観察してみたいと思ってしまった。漢方をおいているところでは少しにおいがきつかったが、いきなり猿のがいこつなども出てきて、それが漢方に使われる、ということでどう使用するのかが不思議だった。今度は博物館の方にも行ってみたい。帰ってきた後の実験結果は、私が大切な部分を切り取ってしまい、他の部分はきれいに結果が出ていたので少し残念だった。でも少しでも花粉管がのびている所がみれたのでよかった。
  • 前回の講座とはミクロとマクロの観点からもまったく違う内容でとても面白かった。作業内容が本当に細かくて驚いたが(…結果うまくできなかったが)集中しながらそれぞれの過程を熟していくのはやりがいがあった。そして、一つ一つの作業を丁寧に行う大切さを改めて感じた。また、途中の標本庫観察では、標本を見る面白さとともに標本のもつ意味などを知ることができたのも良かった。最終的な観察ではあまり綺麗な結果を見ることは出来なかったが、全体を通して今回もとても面白い回だった。
  • カタバミの花粉管が見えました!!今回にかぎらず細かい作業が続いているのですが、今回はその中でも細かい作業で、目も頭も手先も緊張して疲れてしまいました。花を分解するだけでなく、おしべの中からめしべも探したり、そのめしべを分解したりと、手先が震えました。花粉管を見るまでにいろんな液で段階を踏んで固定したり、漂白したり、やわらかくしたりして、さらに観察もしなくてはいけないので時間がたりないです。けれど大学では毎日毎日このように生物と向き合えるそうなので、面白い実験がたくさんできそうでいいなーと思いました。
    今日のテーマは植物分類学だったわけですが、生物チームには珍しい、場所を移動しての学習もありました。総合博物館へ行って地下の標本庫を見学させてもらいました。そこには120万もの標本が保管されているそうです。植物はもちろん動物も保管されていて、資料の宝庫でした。フォーリーさんが採集してきたものを保管することから始まったそうですが、資料が多すぎて整理しきれていない部分もあるそうなので、実験と一緒で、やって終わりでなく最後の考察までやらないといけないなあと思いました。植物の分類は大きく取り上げられることは少ないかもしれないけど、陰ながら科学全体を支えているのだと知り、視野が広がったと思います。ありがとうございました。

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