京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

生物

生物の2013年9月21日の内容はこちら

実習指導

長谷 あきら(植物生理学教室 教授)

チューター

大西 功人(修士課程 2回生)
小林 幹康(修士課程 2回生)

ボランティア

なし

実施場所

理学研究科2号館 1階

実習内容

光の特性について知るために、太陽光や蛍光灯及び、色プラスチックの透過光、それぞれのスペクトルを測定し、各条件での光の特性について議論した。また、植物が光を感知していることを知るために、明暗条件における光受容体のGFP局在の違いを共焦点顕微鏡を用いて観察した。最後に光による植物体の形態変化を観察するため、青色光を用いた光屈性実験を行った。これらを通して、植物に対する光との関係性について議論した。

共焦点顕微鏡を用いたphytochromeの細胞内局在観察
共焦点顕微鏡を用いたphytochromeの細胞内局在観察

光と植物の関係性についての講義風景
光と植物の関係性についての講義風景


実生の光屈性観察
実生の光屈性観察


受講生の感想

  • 光や"色"は有って当たり前のように思っていたので、波長やスペクトルを考えながらひとつひとつ解析するのが新鮮で若干物理のような内容も面白かった。色素の話は大変興味深かったので、もう少し色々知りたいと思った。GFPについても、"細胞"は最も好きな分野なので、話を聞いていて、とても面白かった。そして、やはりこちらも"植物が光を使うのは当たり前"という感覚があったので、フィトクロムとは何なのか、どこで働くのか、最終的には遺伝の話まで発展して考えることで、その理由を納得することができた。実際に研究室に入ることができたのもよかった。特にあれだけシビアに光について管理していたのは印象的だった。日頃絶対にディテクターや顕微鏡を触る機会はないので、それらを使って色々と測定できたのはよかった。
  • 今回は前回よりも2時間ほど長く、全てを生物に!!という感じで、濃い4時間でした。その間に、浅くではありますが、3つほど実験、観察もして、スライドや黒板を見ながら説明を受けました。実験は、光か植物に当たらないように、真っ暗な部屋で、緑のライトだけある状態でやりました。学校の実験だったら、そんなことできないし、今回使った測量器なども初めて見るものばかりで、楽しかったです。自分たちで光の強さを測ったり、顕微鏡を調節して核を見つけられるかやったりと、生物は白衣を着て爆発!みたいな大掛かりなものではないかもしれないけど、普段目にする身近なものをとことん研究していく地道さというか、ひたむきさのようなものに、私はとても魅力を感じました。前回から植物を主に研究対象としてとりあつかっていますが、あの植物のカラダの中になんて数のはたらきがあるんだ!!と驚いています。植物というだけでいくつも種類がありますが、その植物のなかにも、いくつもの器官があって、はたらきがあって・・・というように、生物の世界が無限大に広がっていく感じがして、生物的ロマンを感じます。これらがこの先どのような形で進化していくのか、私たちの生活にどう関わっていくのか、それを自分の手で調べられたら、とてもおもしろいと思います。
  • 細胞のことや、植物がなぜ緑色の葉をしているのかなどが分かり驚きました。そして、まとめとして、あらゆる物質が様々な形態をしているのにも、理由があり、それは、絶対に証明できるということが分かりました。また、その様々な形態を理由を探ることによって、新たな発見ができ、その発見をしたために人間が今まで使ってきた日常をある物で「これはなぜこうすることができるのか。」が分かれば、体にどのような影響を及ぼすのかが分かったりするので、人間が生活していく上でとてもためになるのかなと思いました。
  • 今回の実験もまた非常に面白い内容でした。植物細胞で光を利用するのは葉緑体だけだと思っていましたが、フィトクロムを含む感光性タンパク質というモノが存在することを今回の実験を通して初めて知りました。しかも、1959年に発見されたと言うことを聞いて、思ったよりも早い時期に見つかっていたのだなと思いました。植物を暗所で育てた時、もやしのように茎が伸びるという事は知っていましたが、光に向かって茎を曲げると言う事は知りませんでした。また植物は緑色の光を利用しない(緑色の光を吸収しない)ことは知っていましたが、まさか緑色の光を感じないとは思ってもいませんでした。研究等で植物を暗所で栽培するときには、てっきり完全な暗闇で育てなければならないと思っていたので、このことは本当に驚きで、とても革新的に感じました。次の実験もとても楽しみですが、合宿も同じ位かそれ以上に楽しみです。
  • 今回の体験は植物の細胞や植物が向く光の波長や重力性についてのものだった。これまで、植物が光のある方向へ向くという事は知っていたが、波長によっては、植物にとっては暗所と同じように感じる波長あることが分かった。光なら何でも良いと思っていたのだが、植物にも好みのようなものがあることが分かった。今回、植物は光に反応することを学んだが、それと同時に、目がないのにどのように光があると判断するのだろうという疑問も浮かんだ。理由を聞いてみたが未解明ということなので、大学に入り、この理由を研究したいと思った。細胞についてはGFPというものが役立っていることが分かり、初めは何の役に立つのだろうという疑問もあったが、講義を聴いていくうちに、その必要性、重要さがよく分かるようになった。植物にはまだ分かっていないことの方が多いと聞いたので、ぜひとも自分の力で解明してやりたいと思った。次回の体験学習も興味深いので楽しみだ。
  • 最初は生物の分野なのに、なぜ化学で扱うような光を扱うのかと思ったけど、生物との深いつながりを今回勉強できた。一番フィトクロムのことに驚いて、光を感じる細胞がたくさんある内のほんの少数であることも初めて知った。前、ニュースなどでやっていたGFPはあまり何に使うのかが分かっていなくて、タンパク質が光ったら何に使えるのかが分からなかったけど、今回実験などにGFPを使っている所をみて使い道がやっと理解できた。光の事は、私は赤外線の事など、有名なものばかりに意識がいっていたけど、太陽光と蛍光灯の違い、色フィルターによって数値が大きく変わるのをみて、私たちが普段見ている色なども単純なものではなく、赤外線などと同じように波長など、たくさんの仕組みによってそう見えているというのをあらためて考えることができた。私が数値が変わるだろう!と思って選んだダイヤモンドカットの色フィルターはあまり数値が変わらなくて残念でした。今回はいつも私が使っていない顕微鏡を使えてとてもうれしかった!ボタン1つで動いたところに驚きました!

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