京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

生物

生物の2015年2月7日の内容はこちら

実習指導

森本 直記  (理学研究科 生物科学専攻 助教)

チューター

石島 光  (理学部 学部4年)
江崎 俊介  (同 学部4年)
宇野 俊介  (同 学部4年)

ボランティア

なし

実施場所

理学研究科2号館320号室

実習内容

自然人類学において最も重要な課題のひとつである、壊れた化石の修復を体験した。材料として、東北地方で出土した縄文人の頭蓋骨を用いた。 CT(コンピュータ断層)装置により得られた3次元データをもとに、全員が同じ材料を用いてコンピュータ上でのバーチャルな修復に取り組んだ。3チームに分かれ作業を行った。修復のために、骨の形態観察、解剖学書を用いた各骨の同定など、各チーム内で役割分担しながら作業を進めた。 コンピュータ上での作業の他、実際の縄文人骨や頭蓋骨模型を手に取り観察しヒトの頭蓋骨の構造を学習した。また、古人骨の収蔵庫を見学することで、博物館の意義についても学習した。

説明に使った板書の一部
解剖学書を用いた骨の同定。コンピュータのスクリーン上には修復途中の頭蓋骨が写っている。

フェルマー数を使った証明の 説明をしています
コンピュータ上での作業の様子。

ユークリッドによる証明の 説明をしています
3Dグラスによるバーチャル・リアリティの援用


受講生の感想

  • 今回の1番の驚きは化石をCTスキャンにかけてコンピュータで組み立てて特徴をつかんだりしているということです。人類学と聞くとフィールドワークのイメージが強かったので、フィールドワークの後の作業で色々な技術をつかっているんだと思いました。パソコンを使うことで失われた骨のふくせいができたり、チンパンジーの骨との比較ができたりと考察を深めることができることを知りました。  また、骨の化石から、男性、女性、二足歩行できるかそうでないかなど様々な情報を知ることができることに興味を持ちました。化石というと人類以外の生物のものを考えてしまいますが、人類の骨からも過去のことを知る大切な情報がたくさんつまっているものだと分かりました。
  • 今日は学校でできないような体験が多くできてよかったです。あまりパソコンは得意ではないので、実際に骨を組み立てる方が楽しかったです。でも、少しこわしそうにもなったので、こういうときのために、パソコンの中で組み立てるんだと思いました。 進化について考えていると、もっとこうすればいいのにというような気持ちになりそうだと思いました。でも逆に、こんな方法があったのかと驚くことのほうが多いと思いました。現代人の骨なら遺骨にあたるんだと考えると変な気分にもなりました。 オフィスがとても片付いていて、きれいでイメージとちがってすごいと思いました。ありがとうございました。
  • 人類学における学問上の研究がヒトの進化に関して知るうえで貴重であり、発掘された人類の骨などを調べる、各パーツを接合したり、現代人の各パーツとの比較を行ったりすることで、人類の進化を語ることができることの楽しさを実感した。また、実際の骨を見たり触れることで、構造を考えるというのは今後自身がそういった研究に関わった際に役立つと思う。
  • 前回までと違い、今回は人類学とういことで、縄文人の頭蓋骨をコンピュータ上で組み立てるということをした。結局完成はしなかったが、パーツごとに近いところまでつくることができて、嬉しかった。 また、縄文人の顔が現代人の顔とどのように違うのかということを教わり、興味深かった。これまで歴史の授業で習っていたような縄文人の顔の復元がどのようにされているのかを知って、驚いた。 次回が基盤コース後期の最終回となるので、合宿も含めて、悔いのないよう頑張りたい。
  • ばらばらになった化石を1つ1つ接着剤でつけていくのかなと思っていたので、CTスキャンでデータを取り込んでパソコンで組み立てていくというのを聞いて驚きました。3次元データにすることで、化石を傷つけずに組み立てたり、無いパーツを復元できたりと色々なメリットがあるのだなと思いました。実際にやってみるとなかなか思うように動かせずきっちり組み立てるのは大変な作業だなと感じました。骨から顔を推測できるというのはすごいなと思いました。現代では3Dプリンタも開発されているので、より本物に近いものを復元することが可能になってきているのだなということを感じました。四足歩行か二足歩行かで頭の形もだいぶ違うのだなと思いました。 化石をたくさん見せてもらったり、パソコンで組み立ててみたりと貴重な体験ができて良かったです。
  • 自然人類学の分野に触れるのははじめてで興味深かったです。縄文人の骨から頭蓋骨を再構成する実習は意外と手こずりました。頭頂部はふくらみ方や縫線から判断するしかなかったので特に難しかったです。また、骨の形態から生活や社会のありようを推測できるとは思いませんでした。これから本を読んだり調べたりして勉強していきたいです。
  • 今日は人類とは何かを考えさせられました。文系としてではなく、データを用いて数値としてはっきりと特徴を区別する方法を知って、おもしろいな、と思った。また見た目が違うというのも実際は骨のつき方、形が異なっていることから生まれるもので、時間の流れと共に骨格も変化しているのだと分かった。猿人などの復元はもっとイメージのようなものだと今まではとらえていましたが、特徴をつかめば限りなく近づけることができるのだと知り、少し見方が変わった気がします。コンピュータソフトを用いた骨の復元は案外難しかったですが、少し慣れてくると楽しかったです。CTを医療用以外でも活用し、このように正確な骨の復元に役立っているのだと知りました。比較をしながら過去を導き答えを探る所がおもしろいなと思いました。 お話が丁寧で分かりやすく、そして初めて知ることも多くとても刺激的な体験でした。
  • 今まで骨には興味がなく、あまり知らなかったのですが、今日色々体験させてもらいとても興味がわきました。骨を見ることで分かることがたくさんあるんですね!ゾウとヒトにしかおとがいがなかったり、骨を見ると2足歩行の証拠があったり、歯がなくなった跡からたすけあいがあったことが分かったり、推理ゲームをしているみたいでとてもわくわくしました。 進化というとても大きな時間スケールを感じました。その古代の、進化の証拠を現在も見ることができ、進化の過程を知ることができるなんてすごいことです! あと、私もプログラミングやってみたいです。
  • 今日は、コンピューターを使った骨の組み立てを行いました。物を使っての組み立ての方がおそらく簡単だと思うけれど、コンピューターを使ってデータとしてあつかった方が応用ができると知り、納得しました。コンピュータ以外にも標本を沢山見ることができました。さすが京都大学は蔵庫の量がとても多わくわくしました。あの標本室だといつまでも見ていられそうです。  今日まで4回の講義はミクロな生物学でした。僕はどちらかと言うとマクロな生物学に興味があるので、今日の話しはとても面白く聞くことができました。

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