京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

生物

生物の2013年1月5日の内容はこちら

実習指導

曽田 貞滋(動物生態学研究室 教授)

チューター

小沼 順二(科研費研究員)
京極 大助(博士課程 1回生)

ボランティア

なし

実施場所

理学部2号館 308号室

実習内容

アズキゾウムシとヨツモンマメゾウムシの交尾行動を観察する。一見オスとメスの協調的行動とも見える繁殖行動において、オスとメスの利害が一致していないことを観察する。続いて、アズキゾウムシとヨツモンマメゾウムシのメスを、それぞれの種のオスに同時に提示して求愛行動を観察する。オスが必ずしも同種のメスを正確に識別しておらず、しばしば誤って他種のメスに対しても求愛をしてしまうことを確認する。

TAによる種・雌雄の見分け方の説明
TAによる種・雌雄の見分け方の説明

TAによる説明
TAによる説明


交尾中のアズキゾウムシのオス(左)とメス(右)。メスはオスとの交尾を嫌がってオスを蹴っている。
交尾中のアズキゾウムシのオス(左)とメス(右)。メスはオスとの交尾を嫌がってオスを蹴っている。

アズキゾウムシのメス(右)と交尾しようとするヨツモンマメゾウムシのオス(中央)
アズキゾウムシのメス(右)と交尾しようとするヨツモンマメゾウムシのオス(中央)


受講生の感想

  • 虫を観察するといろんな行動をするのでとても興味深かったです。思わず虫はどんなことを考えるのかなあと思いました。(もちろん虫は脳が人間とは全然違うので感情があるのかないのか本当のところは虫に聞いてみないと分からないのですが)今回一番驚きだったのは、マメゾウムシが異種への求愛をするということです。私が観察していたシャーレではたぶんヨツモンどうしがなかなか出会わなかったためだと思いますがヨツモンがヨツモンのメスよりアズキのメスに多く求愛していました。外見は明らかに違うので、ヨツモンのオスは目以外のもので判断しているということもよく分かりました。オスは触角を動かしてさぐっているような感じがありました。とてもおもしろかったです。
  • 生態系のテーマ、種内競争、種間競争について講義を受けました。アズキゾウムシとヨツモンマメゾウムシとでは見た目が大きく異なるにもかかわらず、求愛行動をとるのはやはり昆虫が見ためでなく、フェロモンで相手を判断しているのだと思いました。
    よく「住みわけ」などといって、生活様式が似た生きものは生活場所を変えるという話を聞きますが、その過程は個体が移動して分かれるものであるのではなく、競争排除によってふるいわけられるのだと知り目からウロコが落ちる思いでした。
    また、こんなに簡単に雑種ができてしまうと知り、自然のバランスはこんなにもかんたんにくずれてしまうのかと怖くなりました。
    とりあえず1番面白い講座でした。
  • 今回は繁殖干渉による競争排除の実習を行いました。
    生物の分布と個体数の変化、種内競争・種間競争のお話を聞き、少しの個体数の違いや環境の違いで種の排除や共存が起こりうることがとても興味深かったです。種間競争があるのとないのとでは大きな差があるそうで、今日の外来種問題など生物の生態系は本当に難しいのだと感じました。私が初めて知ったのは生物は資源の競争よりも繁殖干渉によって個体数が左右され、繁殖干渉においては多数派が強いということです。
    実際にアズキゾウムシ、ヨツモンマメゾウムシで異種・同種での求愛を観察し、とてもおもしろい結果が出たと思います。
    本日の実習は今までのものと違っていて、行動学にとても興味を持っていたので楽しかったです。
  • 今日は、アズキゾウムシとヨツモンマメゾウムシの交尾を観察しました。
    なんだか不思議な感じでした。2種類のメスと、どちらかのオスを一つのシャーレに入れて観察したとき、どちらのオスも自分とは違う種類のメスの方にも行ったので、どうしてまちがえるのだろうと思いました。でも、もしかしたら虫的には「まちがい」なわけではないのかもしれないと思いました。
    あと疑問に思ったのが、虫たちは互いに自分たちが交尾した相手を覚えているのか、ということです。私は覚えていないと思います。
    こんなにしっかりと虫の観察をしたのは初めてだったので興味深かったです。これからの体験学習コースは、目で見れるくらいの大きさの世界についての研究を見に行くようなので、楽しみです。
  • ヨツモンマメゾウムシとアズキゾウムシを使いました。ヨツモン同士の♀と♂の交尾では動きが激しかったので、わかりやすかったけど、アズキの♂と♀の交尾の時は♂の交尾器が透明で細くて交尾期間が短かったので、なかなか見るのが大変でした。
    アズキの♀とヨツモンの♀とアズキの♂を1つのシャーレに入れた時に、ヨツモンの♀はヨツモンの♂と交尾済みなので、もう交尾はしないと思っていました。ヨツモンの♂がヨツモンの♀に求愛行動してもヨツモンの♀は逃げつづけていました。
    アズキの♀とヨツモンの♂とヨツモンの♀を1つのシャーレの中に入れた時、ヨツモンの♂はヨツモンの♀を避けているように思いました。アズキの♀は追いかけられていました。小さいものをずっと観察し続けるのは、忍耐強くないといけないなと思いました。

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