京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

生物

生物の2012年1月7日の内容はこちら

実習指導

國松 豊(自然人類学研究室 准教授)

チューター

なし

ボランティア

なし

実施場所

理学部2号館331号室

実習内容

最初に、海外でおこなっている霊長類化石の発掘調査の様子や、調査で発見された化石の写真などをパワーポイントで紹介した。その後、作業室に移動して、自然人類学における基本的な技術をいくつか体験した。生体計測実習では、触角計をもちいて、交代でおたがいの頭部を計測し、自分の頭長幅示数を計算した。その後、現代人や化石人類、ヒト以外の霊長類や哺乳類の骨格模型を観察した。これらの模型をつかって、人骨の性別判定や歯の観察を行うとともに、ヒトと他の霊長類、哺乳類との違いを学習した。また、研究・教育用の資料として標本のレプリカをつくる作業を体験するため、歯科用シリコンをつかって歯型を取り、そこに硬石膏を流しこんで歯のレプリカを作成する実習をおこなった。

霊長類標本の観察と特徴の記載
霊長類標本の観察と特徴の記載

現代人骨標本の観察
現代人骨標本の観察


化石人類標本の観察
化石人類標本の観察


受講生の感想

  • 今回は、自分の頭の長さを測ったり、歯の模型を作ったりすることができてとても楽しかったです。自分の頭が近畿地方に多い短頭型ではなく、中頭型だったのに驚きました。また歯科用歯根ゴムで歯の型取りをして、型に石膏を流し込んで、歯の模型を作る作業は、想像以上に難しく細かい作業でしたが、やっていてすごく楽しかったです。ハプニングも少しありましたが、無事完成できて良かったです。こんな経験は滅多にできないと思うので、自分で作った模型を大事に保管しておこうと思います。今回も、たくさんのことを初めて知りましたが、男女の骨盤の違いが一番印象に残りました。大きい方が女性かと思っていたのですが、サイズは男性の方が大きいようです。サイズではなく、形で判断するということに驚きました。今回も、とても貴重な経験をすることができて良かったです。次回も楽しみです。
  • 頭の長さを計測して、自分が短頭であることを知り、地域差があることに驚きました。今日は、歯型をとり、石膏を流し込んで歯の模型を作ったことがとても楽しかったです。体験したことが無く、はじめは少し戸惑ってしまい、少し気泡が入ってしまいましたが上手く作ることができたので良かったです。骨によって性別の見分け方など、今まで知らなかったことも知ることができました。初めて見た時は、骨盤が大きい方が女性だと思いましたが、そうではなく、くぼみの方によって決めるということを知り、子供が通ることを考えると納得しました。歯にプツプツが出来ている模型が、エナメル質を作るときにストレスがかかっているからだと知り、とても興味深く感じました。歯が様々な形をしているのも、それぞれ理由があるんだということがわかりました。今日は様々な今まで知らなかった知識を得て、色々と体験出来て良かったです。
  • 最初に頭の長さを測って自分は長頭型か短頭型かを調べました。私は短頭型で、弥生人の子孫かもしれないです。初めて計測器を見たのですが、とても面白い形でした。次にマンドリルなどの歯型を実際に作りました。石膏を入れる作業は気泡が入らないよう注意すべきなのに「大丈夫だろう」と、ちゃんとやらなかったら泡が大量に入って失敗してしまいました。10分ほど前の自分の考えを反省しました。今日の講義では人間の男女間や動物との骨格の違いが非常によく分かりました。
  • 今日は、様々な化石を比べて、歯の形や骨の出っぱりなどの違いを観察した。旧世界ザルの方が、人間の大臼歯より進化しているというのは驚きだった。また私はマンドリルの下の歯の模型を作った。化学反応によって固まる2つの歯科用シリコンゴムを混ぜて、型を作り、そこに石膏を入れて固まったらはがすという作業だが、石膏を入れるときに、気泡があまり抜けなかったので、できた歯型に穴がぽつぽつできてしまった。もっと上手く作って、細かいところまで観察してみたいので、また機会があれば挑戦してみたい。
  • 初めて石膏で歯の模型を作った。歯型をとったり、石膏を流し込んだりするのが結構難しくて、気泡が入ったりしてしまった。歯や骨から人間をはじめとする、いろんな動物の性別を区別する方法も初めて知って、これから役立てていきたいと思った。特に、ニホンザルの方が、我々よりも大臼歯が発達しているという話は印象に残った。骨や歯から様々なことがわかるということを、今回実感できて、さらにこれからもそのような目線で観察していきたいと思った。
  • 標本のレプリカを作るのは気泡が入ってとても難しかったですが、とてもリアルで面白い物となってよかったです。またオスとメスの判別方法もとても簡潔で分かりやすく、肉食や草食の歯の違いも理由を含めて考えるととても分かりやすいことなのだなと思いました。猿の歯も1匹1匹ストレスのせいなどで形が異なるということから、人間のように個性というものを持っている生き物であることが分かりました。また今でも化石が続々と見つかっていることにとても驚きました。そして、それを発見するためにアフリカまで行くということと、全身の化石が出てくるのが50年に1度くらいしかないということを聞いて、とても根気のいる研究なのだなと思いました。

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