京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

生物

生物の2011年9月17日の内容はこちら

実習指導

鹿内 利治(植物分子遺伝学研究室 教授)

チューター

國吉 哲紀(修士課程2回生)
福田 裕也(理学部4回生)

ボランティア

田原 亜沙子(研究補助員)

実施場所

理学部2号館第2セミナー室

実習内容

シロイヌナズナを使い、植物の重力屈性の特徴を観察する。その際、野生型と重力屈性の出来ない突然変異株とを比較し、その違いを観察する。

実験開始から2時間後。両者の間に差が出ている。実験開始から2時間後。両者の間に差が出ている。

実験開始。左が野生型で、右が突然変異株。実験開始。左が野生型で、右が突然変異株。
どういった違いが両者に現れるか観察開始。


実習の様子。実験の合間にどういった現象が起きているのかについて、説明を受ける。
実習の様子。実験の合間にどういった現象が起きているのかについて、説明を受ける。


受講生の感想

  • 重力屈性が、植物ホルモンのオーキシンによって引き起こされていることを初めて知りました。茎が重力に逆らって伸びることを不思議に思っていたので、講義を受けることができて良かったです。内皮の中のアミロプラストが、平衡石の役割をしていて、そのおかげで重力の方向を感じることが出来ることも初めて知り、驚きました。実際に、植物を横にした状態から茎が上へ伸びていく様子も観察できて、嬉しかったです。だんだん上へ伸びていく様子をビデオで見た時は感動しました。パソコンで再生して何回も見たいと思います。また、液胞の膜に問題があると、重力を感じられなくなるということにも驚きました。その謎はまだ解明されていないということなので、いつか解明出来たらいいなと思いました。改めて、解明されていないことが多い生物は、研究のやりがいがあるんだな、と感じました。
    実験室も案内してくださり、初めて見るような機械や実験器具があって、大学ってすごいな、と思いました。
    ELCASの初回ということもあり、緊張していたのですが、先生も大学生の先輩も優しくて、楽しむことが出来ました。植物への関心も高まった気がします。これからのELCASの講義・実験が楽しみです。
    今日はありがとうございました。
  • 本日は、今まで知らなかったことをたくさん知ることが出来、とても楽しかったです。Pinはオーキシンの流れを作るタンパク質で、さらにそのpinがクラゲの蛍光タンパク質で一緒に光ってくれるというのは、とても興味深く感じました。実際に屈性で植物が起き上がるのを実験で目にし、実際に見るとやはり面白いと感じました。
    光合成で、強い光が当たると活性酸素を作ってしまうということも初めて知り、驚きました。葉緑体を盗み、自ら光合成をするウミウシはそれをどのように防いでいるのか、とても興味を持ちました。人間での光合成が難しいという理由もよくわかりました。
    研究室では様々な機会を見せて頂き、勉強になりました。121度、15分で滅菌するものや、-80度で保管をするものなど、このような機械を使って実験をされているんだなと感動しました。一番興味深かったのは、自分の欲しい塩基配列のDNAがとれるという装置です。そのような装置があるなんて、全く知りませんでした。様々な装置があって、それらをうまく利用していくことで、実験や研究が進んでいるんだということが分かりました。いろいろな知識を得られて本当に良かったです。
  • 今日は始めて聞く単語も出てきて難しかったけれど、知らなかったことをたくさん知れて良かったです。最初にしおれたようなシロイヌナズナを見た時、「栄養が足りないのかな」というぐらいにしか考えられなかったのですが、実は遺伝子を壊しているのだと知って驚きました。茎が生えてこない針のようなナズナもあり、遺伝子をほんの少し変えるだけでこんなに見た目も変わってしますのはとても面白いなと思いました。
    私は今まで植物は動物のように動かないし、簡単な構造なのだろうと勝手に考えていたのですが、光合成や重力屈性の複雑な仕組みを知って、動けないことが逆に大変なのだとよく分かりました。植物に謝りたいです。液胞も大事な役割があるとは知りませんでした。
    今回の体験学習で、自分は全然生物の勉強ができていないと反省しました。もっとたくさんのことを知って、自分で生物について語れるくらいになりたいです。
  • 「植物がまっすぐ根から上にむかって伸びる」という当たり前だと思っていたことは、少し植物を傾けただけで、くつがえされたので、面白かったです。人間と同じように、植物も重力を感じる機能を持っていても、植物が「重力を感じた部分がどうやって、全体に、重力の方向を伝えるか」といった細かなつながりの部分は分かっていないと分かり、やはり、人間と植物は似ているとしても、違うものであると改めて思いました。
    食料不足の問題の解決につながる、人間の光合成、人工光合成なども、不可能ではないと分かりましたが、それには、光の受けすぎによる問題を解決せねばならないので、色々と長い時間がかかるのだろうと思います。私は、今までどちらかというと植物より動物の方に興味を持っていましたが、今日の講習で、植物にも関心を持ちました。
    初めての講習なので、緊張もしていたのですが、次回からはもっと質問するなどしたいと思います。
  • 植物は、光合成をして生きているので、実は光を嫌っているということを聞いて驚いた。
    光合成は、自分でエネルギーを作れるという点で、とてもすばらしい仕組みだと思っていたけど、実は、活性酸素を作ってしまうというとても大きなリスクを抱えているということは、今日はじめて知った。
    植物が重力を感じるという話は、耳にしたことはあったけれど、実際の仕組みを知れて、とても興味深かった。
  • 生物をまだ学校で学習していないので、話が理解出来るか心配でした。
    でも、難しい話でしたが、分かりやすい説明でしたので、だいたいを理解することが出来ました。植物が植えに向かって育つのは知っていましたが、こんなことが植物の中で起こっていたのは驚きました。茎と根ではオーキシンに対しての反応や、アミロプラストの位置が違ったり、1つの遺伝子がおかしいだけで、葉も花もないただ伸びただけの植物になったり。
    重力の感じ方がおかしい植物は、だいたい液胞がおかしいことが疑問でしたが、まだ詳しくはっきりとは分かっていないのは残念でした。でも、生物学にはまだまだ分からないことが多いということは、まだ、誰も知らない、世の中をひっくり返すようなことが隠されているかもしれないということなので、私はまだ、未来を迷っているのですが、研究者になることに、魅力を感じました。

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