京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

生物

生物の2011年2月5日の内容はこちら

実習指導

森 哲(動物行動学 准教授)

チューター

来田村 輔(教務補佐員)
稲森 啓太(博士課程6回生)

ボランティア

なし

実施場所

理学部2号館216号

実習内容

動物の持つ尾は彼らの生活の中でどのような役に立っているのかを行動学の視点から学ぶため、ニホンヤモリを材料にして尾の役割を観察した。樹上性のニホンヤモリは高いところから飛び降りる際に、落下中の姿勢を空中で制御するために尾を用いている。本実習では、落下中のニホンヤモリを高速度ビデオカメラで撮影することにより、尾をどのように利用して姿勢制御しているかを観察した。また、通常のホームビデオカメラでも同様の撮影を行い、高速度カメラで撮影した映像と比較することによって、動物の速い動きを分析する際に、高速度カメラが有用であることを理解した。

ヤモリの落下中の動作をビデオカメラで撮影しています。ヤモリの落下中の動作をビデオカメラで撮影しています。

実験の前に、尾の機能や、高速度ビデオカメラに実験の前に、尾の機能や、高速度ビデオカメラに
ついて 勉強しました。


高速度ビデオカメラで撮影した画像をモニターに映し、空中でのヤモリ動作を見ています。
高速度ビデオカメラで撮影した画像をモニターに映し、空中でのヤモリ動作を見ています。


受講生の感想

  • 本日はヤモリの落下時の尻尾の使い方を観察するという実習である。ヤモリは触ったこともなかったが、いざ実習に入ると、とても楽しめた。噛まれたりもしたが、ヤモリの行動を近くでよく見ることができ、非常に興味深く感じた。さらに高速度ビデオという器具も初めて使わせていただき、その精密さ、便利さに驚いた。これのおかげで、ヤモリの空中での尻尾の動きをはっきりとわかりやすく観察できたのだ。これをきっかけに、動物行動学にとても関心を持つことができたので、ぜひ自分で深めていきたい。
  • 今日はビデオの撮影および鑑賞会をしました。最初はあばれてなかなか大変でしたが、何度かおとして疲れてくると、割とおとなしくなりました。何度もおとされる姿は(特にスローで見ると)心痛むものでした。特に、しっぽなしは、無様にただおちるだけといった感じで、着地が下手くそで見ていられませんでした。やはり、ハイスピードカメラは格が違うなと思います。ホームビデオでとると、なにがなんだか、くろい塊にしか見えません。ハイスピードカメラでは、ヤモリがしっぽを使ってうまく回転、着地をきめるシーンがばっちりうつってました。たまに失敗してたけど。日常のささいな疑問も深く考えればりっぱな研究になるのだな。今回は身近なことがテーマでおもしろかったです。
  • 今日の体験学習講座では最初に動物行動学とはどのような学問かという説明を受けてから、ヤモリの落下の実験をしました。その実験ではヤモリが落下する際にどのように尾を使うのかということを調べるものでした。ヤモリを落下させる際にヤモリが背中から落ちるのがベストなのですが、なかなかそのような場面を作り出すことができませんでした。他の人が撮った良いショットをみて、それでヤモリがどのように落下中に尾を使うのか分かりました。また、様々なビデオカメラを使って機械の性能の差異を実感することもできました。また、今回の実習では生きたヤモリを何年か振りに触ることができたので、爬虫類が好きな僕にはとても面白い実習となりました。
  • 今回はヤモリの落ち方を考察する実験だった。板から落ちるヤモリの様子をスローモーションで撮影し、見るのだが、ヤモリが上手く落ちず難しいモノになった。しかし、このように実際に実験をくり返し答えを出していくのが、生物学の大きな割合を占めているのだと思う。地味な実験で笑われるようなモノかもしれないが、良い経験になったと思う。
  • 動物の落下中の体勢を見るなんて初めての経験だったので、とても感動した。ヤモリが落下した時、必ずちゃんとおなかが下になっているのは、今まで意識していなかったが、確かに仰向けで着地したヤモは見たことないなと思った。尾を回転させて上手くおなかを下になるよう体を回転させているのがみれた時は嬉しかったが、たくさん撮って、きれいに落とせているのはほとんどなくて、見るのが大変だった。けど高速度ビデオカメラはすごい!!
  • 今日はヤモリの落下実験をしました。ヤモリは今までさわったことがなくて、今日はじめてさわりました。ヤモリはしっぽを使うことで落下をコントロールして体に負担がかからないようにする、ということでした。高速度ビデオカメラを使うと、ヤモリの落ちていく様子がわかりやすく撮影されていました。ヤモリはしっぽを動かすことによって体の向きを変え、腹から落ちるようにしているのでした。しっぽにそのような重要な機能があるとは思っていなかったので驚きでした。撮影したビデオを見るときは、撮ったときよりも解析をするときの方が時間も手間もかかりました。研究にはこのような時間と手間のかかることも必要なのだと改めて知れました。

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