京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

生物

生物の2010年9月4日の内容はこちら

実習指導

長谷 あきら (植物生理学 教授)

チューター

衣幡 春映(修士過程1回生) 

ボランティア

なし

実施場所

理学部2号館113号室

実習内容

①葉緑素の抽出(材料:ダイコン)

 光を当てて生育させたダイコンの子葉と光を一切当てない子葉から葉緑素(クロロフィル)を抽出し、蛍光スペクトルを測定した。

②葉緑体運動の観察(材料:ガボンバ)

 ガボンバ(水草の一種)に光を当て、葉緑体が光の方向に集まる様子を観察した。

③植物の光屈性の観察(材料:ダイコン)

 暗下で生育させたダイコンの実生に数時間光を当て、光の方向に曲がっていく様子をカメラで撮影し、早送りでその動きを追ってみた。

赤色光を当て葉の表面に集まってきた葉緑体の様子(ガボンバ)赤色光を当て葉の表面に集まってきた葉緑体の様子(ガボンバ)

共焦点レーザー顕微鏡で葉緑体運動を観察
共焦点レーザー顕微鏡で葉緑体運動を観察


実生が光の方向(右側)に曲がっていく様子(ダイコン)実実生が光の方向(右側)に曲がっていく様子(ダイコン)


受講生の感想

  • 普段使わないような精密な機具を使い、非常に高度な実験を体験でき、とても有意義だった。特に、葉緑体の運動に関する実験はとても興味深く面白かった。葉緑体は光に集まる習性があることは何となく知っていたが、あまりにも光が強すぎると逃げると聞き、とても意外に思った。実際に顕微鏡で見ると、葉緑体の数は強い光に当てた方が、そうでない方に比べ明らかに減っていて、少し感動のようなものを覚えた。次回の講座がもう今から楽しみである。これから半年どうぞよろしくお願いいたします
  • 葉緑体をしっかりと顕微鏡で見たのは初めてだったので嬉しかったです。葉緑体が強い光から逃げて移動するなんて夢にも思っていなかったのでその様子を観察できてよかったです。光を当てずに育てると、子葉にクロロフィル(葉緑体)がほとんどつくられないというのにも驚きましたが、1時間の短い間でも光にさらすことで、クロロフィルがつくられるというのにはもっと驚きました。今回の実験はとても楽しかったです。また、もっとたくさんの最先端の機械にふれられたのもとてもよかったです。次回も楽しみにしています。
  •  初めてなのでどんなものだろうかと思いましたが、結構楽しく、興味深いものだったのでかなり満足しています。特に、顕微鏡で葉緑体の運動を観察するところがとても興味深く思えました。葉緑体には青の光センサーと赤の光センサーのどちらも存在するのに、青の光センサーは、葉緑体を動かし、赤の光センサーの方は、核内に入り込むことができて、両者共に、もう片方がやっている役割を行うことができないというのもなかなか不思議なものでした。僕はもともと恐竜などの古生物や動物が好きなのですが、今回で植物の面白さというものも分かってとても良い機会になりました。
  • 藻類の葉緑体の運動に関して、あのうようなモノを見るのは初めてであり、とても良かった。ミトコンドリアの運動や分裂の実験の講義を以前受けた時、葉緑体の場合について、興味を持ったので、この実験はちょうど良かった。又、久しぶりに分光光度計を使った実験を行い、以前とはまったく違うクロロフィルが試料であったので、当然結果のグラフが異なり、良い体験になったと思う。
  • ・ オープンコアで聞いた話に関する実験であったので、講座の内容を深めることができて良かったです。
    ・ 細胞内で起こっていることが、先生との会話によって具体的になっていき、とても分かりやすく、かなり深い部分まで考えることができました。実際に先生と対話ができるこの体験コースに入ることできて本当に良かったです。これからも、積極的に頑張っていきたいと思います。
    ・ 葉緑体は光合成するためのもの、としか知らなかったが、今回の学習で、光センサーや光呼吸、色素とタンパク質の関係などを知ることができ、葉緑体に対する理解が深まった。また、葉緑体のことだけではなく、それに関連した話についても聞くことができ、とても有意義にすごすことができました。ありがとうございました。
  •  初めはクロロフィルが何かということも分からなくて、実験も意味が分からないだろうと思っていました。実際、何で赤と青の光に当てているのかとか、何を調べるつもりなのかを理解するのに必死で、結果を予想することもできなかった。でも、青の光では、葉緑体が逃げるということは顕微鏡で見たら分かったし、色の違いで葉緑体の動きが変わることにおどろいた。でも何で、赤では動かないのに青では動くのかがあまり理解できなかった。また、葉緑体の中のクロロフィル濃度は、暗い所と明るい所では、けっこう大きな差があることが分かった。
  • 青い光と赤い光に藻を当てて、葉緑体の動きを見た実験は、葉緑体を見るだけなら、学校でも見たことがあったが、光の色であんなに移動するとは驚いた。赤い光の方が青よりも影響力がありそうなのに、赤い光の方は影響を与えないのが面白かった。クロロフィルの抽出の実験は、1つだけ葉が大きく、期待していた結果とは少し違っていたが、ほんの1時間ぐらいで、クロロフィルが2倍〜3倍に増えていた。もっと長時間光を当てたら、どのくらいの割合で増えていくのか見てみたいと思う。今日、初めて大学の研究室に入って、見たこともないような機械や、顕微鏡もいくつかあったので、何に使うものなのか、また教えて下さい。
  • 最初は、藻の先をピンセットでつまんで容器に入れて、赤い光と青い光の中にそれぞれ入れました。プレパラートにした後、観察すると、赤い方は葉緑体がつまっていて、青い光の方は葉緑体がスカスカでした。同じ強さの光なのに、どうしてそんなに差が出てしまうのか、説明をよろしくお願いします。パソコンで写真を重ねて見るのも初めてで、とても興味深かったです。
    暗い場所での実験は、光もないのにどうやっているのだろう?と前から思っていましたが、緑の光を当てて実験するらしいです。驚いたのは、植物は緑色なのに、なぜか緑の光を吸収しないということでした。植物自身は緑色だから、緑の光をたくさん吸収している、という単純な考えをくつがえすようで、やはり植物は奥が深いなあと思いました。
    最後のクロロフィルの抽出を見たのは、やはり光を当てている方が反応が大きいのだなあと思わせられました。先生の思ったような結果が出なかったようですが、光を当てることで2倍くらいの差が出るのはやはり凄いことだと思いました。次も楽しみにしています。

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