京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

生物

生物の2014年1月11日の内容はこちら

実習指導

中川 尚史(人類進化論 准教授)

チューター

西川 真理(事務補佐員)

ボランティア

なし

実施場所

理学研究科2号館 218号室

実習内容

実習の冒頭に、中川准教授が日本のサル学の歴史を紹介し、人類進化論研究室での研究活動と最近の著作物を紹介した。チューターの西川が行動観察の基本的な方法と記録方式を説明し、その際に使用する記録媒体(フィールドノートやチェックシートなど)を実際に見せて紹介した。その後、予め嵐山で撮影したニホンザルの個体追跡動画を用いて30分間のバーチャルな行動観察を実施し、データの記録と集計を行った。最後に、屋久島で撮影した夜間のニホンザルの行動を撮影した動画を紹介し、ヒトの夜間の様子とは異なる点を紹介した。

屋久島で夜間に撮影したニホンザルの行動を観察するようす
屋久島で夜間に撮影したニホンザルの行動を観察するようす

嵐山で昼間に撮影したニホンザルの行動の説明を受けるようす
嵐山で昼間に撮影したニホンザルの行動の説明を受けるようす


バーチャル行動観察をおこなった感想を書くようす
バーチャル行動観察をおこなった感想を書くようす


受講生の感想

  • サルの話はテレビなどで見たことがあるが、今回の実習でサルの細かい所まで見ることができた。他の動物より社会的な関係が強いことは知っていたが、個体によって動く時の特徴などもあって少し驚いた。サルの観察は森に行って好きに歩いて場当たり的に観察すると思っていたが、特定の個体について観察する方法や、地形が険しい場所でも追跡しなければならないということを初めて知ったので、研究者はリスクなども伴って観察していることに驚いた。サルのバーチャル観察は意外と難しくて苦戦した。機会があれば実際にサルを観察しに行ってみたい。
  • 行動観察を通して、だんだんサルに親近感が湧くようになった。実験やデータばかりというイメージが学問としての生物にはあるけれど、「三種の神器」でするような研究もとても面白いと思った。サル同士の関係や他の動物との関係も興味深かったし、同じ動物間で地域による特異性があるのもとても面白かった。ベーシックな部分に立ち返っておこなう実験・観察により見えてくるものもあると思った。「観察」を用いた研究には「気づき」が必要となるため色々なことに興味をもって醍醐味を味わい楽しみながら自分もできるようになれれば良いと思う。
  • 嵐山と屋久島のサルの映像を見て行動を観察し、活動内容や回数をチェックした。チェックシートを使ったのが今回が初めてで不慣れだったので細かく記録できなかった。動き回る生き物を観察することはとても難しく訓練が必要だと思った。映像を淡々と見るだけでは何も考えずに時間が過ぎてしまうが、考えながら手を動かしてみることで、得られる情報量が違うと思った。自分で動いて好きなように観察できて、特に荷物もいらないので、やりたいと思ったらすぐにトライできそうでいいなと思った。
  • サルの生活を間近に見れる映像を見ることができてサルのことを少し知ることができたような気がする。サルの行動はとても面白く興味深いなと思った。サルが横たわると他のサルが近寄ってきてグルーミングするのは、もしかすると、そのサルの体に着いているシラミなどを食べたいから他のサルは寄ってくるのではないかと思った。いろいろなことを考えさせられた。
  • サルの面白い行動が見れたと思う。行動の観察の仕方を学んで、実際にバーチャルでやってみると、意外と難しいことが分かった。個体によってとる行動が違うことも分かった。15分間の間にさまざまな活動をしていることが分かった。座ったり立ったりしながら食べる行動は不思議に思ったが、その場にある餌の量で変わるのではないかと思う。嵐山のモンキーパークには何回か行ったことがあるが、次に行くときは今日の実習で見た行動にも注意して観察してみたい。
  • サルが哺乳類であるということしか知らなかった私には、今日の映像や資料の内容は驚きの連続だった。特に夜間の行動は面白かった。グルーミングをする相手と自分のグルーミングを行う時間の割合は何に関連しているのか、座って食べたり立って食べたりするのは餌の量によるのかなど、気づきが生まれ疑問や感心につながるのが楽しいと感じた。動物の気持ちや、なぜそのような行動をするのかについて初めは想像でしか分からなかったものが、実際のフィールドワークを体験し記録することで発見することの面白さをもっと感じてみたい。
  • 今回の体験実習コースは、実験をせずにビデオを見るのがメインだったので、普段とは違っていて新鮮で面白かった。行動観察は非常に根気のいる作業だと感じた。このような根気のいる作業を積み重ねることによって価値のある結果を手に入れることができるのだと改めて実感した。また、バーチャルとはいえ、ニホンザルの行動観察を行うことは少し骨が折れたがとても面白くて新鮮だった。実験室にこもるだけでなく野外へと出ていくのも立派なサイエンスだと思った。
  • 人間に近い存在であるサルについて学ぶことは人間の研究にもつながると思った。実習ではサルの個体追跡の映像を見て1分間ごとのサルの行動の記録をおこなった。行動記録に慣れていない私にとって、行動の判別が非常に難しく、生徒によって結果が異なっていた。同じ映像を見ているのに結果が異なるのは研究としてあまり良くないことだと思うので、個人で嵐山のモンキーパークに行き、自分でも調査をしたいと思った。

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