京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

生物

生物の2015年2月21日の内容はこちら

実習指導

沼田 英治  (理学研究科 生物科学専攻 教授)
宇高 寛子  (理学研究科 生物科学専攻 助教)

チューター

中山 貴之  (理学研究科 生物科学専攻 博士1年)
松田 直樹  (理学部 学部4年)

ボランティア

なし

実施場所

吉田キャンパス本部構内理学研究科2号館417号室

実習内容

無脊椎動物の低温耐性をテーマに二つの実験を行った。様々な昆虫やナメクジの凍結温度を調べる実験では、用意された昆虫の中から一人一種ずつ選んで熱電対を繋いで装置を組み立て、温度変化のグラフから種間の違いを考察した。キイロショウジョウバエが低温による麻痺から回復するまでの時間を測定する実験では、低温に晒した時間が長くなると回復するまでの時間がどう変化するかを予測し、検証した。

説明に使った板書の一部
低温耐性と実験内容の説明

フェルマー数を使った証明の 説明をしています
昆虫をチューブに詰めて熱電対をつける

フェルマー数を使った証明の 説明をしています
低温耐性と実験内容の説明


受講生の感想

  • 昆虫には凍結しても生きていられる種類があるのだなと思いました。日中の長さから季節を判断して、冬に備えたりしていてすごいなと思いました。今回の実習で初めて生きている生物を使ったので貴重な体験でした。低温麻痺から回復した個体の総数を数えるのは時間もかかり大変な作業だなと思いました。なかなか回復しない個体もいて、生物は個体差があり、一様な結果にはならないということを感じました。
  • 今までで一番生物学分野らしい実験をした感じです。1時間黄色ショウジョウバエをみつづけるというのもなかなかないと思うのでいい経験になりました。日頃ナメクジやカメムシなんかは害虫として認識しているので、実験対象として彼らを扱うことはおもしろかったです。
  • 黄色ショウジョウバエの低温麻痺回復が予想とは異なっていて、冷却時間と温度によっても回復までの時間にも影響が出るのだと知りました。昆虫の産卵の雌雄わけや特徴が様々で、おもしろいな、と思いました。お話を聞けて良かったです。個人的にはクサギカメムシに凍結耐性を持っていてほしかったです。測定も楽しかったです。
  • ショウジョウバエがだんだん動き出すのを見ているとほっとしました。ハエが足をこすりあわせている姿が好きになりました。ヒメマダラナガカメムシも見ているうちに好きになってきたのですが、凍らした後、遂に動かなくなってしまい罪悪感と悲しさを感じました。私は、今まで低温耐性の存在も知らなかったので今回とても勉強になりました。
  • この基盤コースでは生物の中でもミクロ生物に関する実習が多かった。それらの実験はどれも充実していたが、マクロ生物が好きな僕は少々もどかしさを感じていた。けれど、今日は前回に引き続き、生物を個体レベルで観察する実験だったので、とても楽しかった。個人的にナメクジに耐凍結性がなかったのは残念だったけれど、宇高先生の様にナメクジにでも熱くなっている人がいてすごいなあと思った。
  • 寒さに対する強さに関しては種類によって決まっているものだと思っていました。しかし、育った場所の日長や同じ温度でもそれまで育っていた場所の温度によって耐寒性が変わるということでした。その適応性にも驚きましたが、特に驚いたのは、その適応が何代かにわたってできるものではなく、その前に数時間いた環境の温度によってできるものだということでした。虫たちの適応性の高さはすごいものだと思いました。
  • 今日は知らなかったことばかりでとても楽しかったです。凍結しても生きていられる昆虫がいるということは驚きました。ショウジョウバエを40分以上も眺めることはこれ以降ないと思いますが、思いのほか悪くないなという感じがしました。自分のカメムシが生きかえらなかったのはショックでしたが、きれいな結果のグラフが見れてよかったです。
  • 過冷却状態にしても死なない虫がいるということがまず驚きでした。今回の実験では起き上がるものがいなくて、残念だったけれど、季節に応じて過冷却点を変化させることができたり、急速低温耐性を持っていたりするものもいて、生物は本当に頭がいいんだなと実感します。ショウジョウバエやカメムシなど、虫を見つめる機会もなかなかないので、おもしろい経験になったし、虫の行動にも興味がもてました。
  • 昆虫を冷やして凍る温度を測る実験では、一匹くらいは生きているかと思ったが、全て死んでいて、少し残念だった。また、冷やして麻痺させたショウジョウバエは、動けるようになるまでかなり長い時間がかかるが、冷やした時間に比例しないことに驚いた。今回で実習は最後になるが、とても興味深い実習をさせていただき、本当に嬉しかった。これまでの実習で学んだことをもう一度振り返ったうえで、将来どのような研究がしたいのか考え、これからの自分の人生を決める契機としたい。

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