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平成27年度以前のレポート

社会・環境の科学

社会・環境の科学の2015年11月7日の内容はこちら



実習指導

杉浦 邦征(構造工学講座 構造力学分野 教授)
白土 博通(構造工学講座 構造力学分野 教授)
八木 知己(構造工学講座 構造ダイナミクス分野 教授)
松村 政秀(構造工学講座 構造力学分野 准教授)
鈴木 康夫(構造工学講座 構造力学分野 助教)

チューター

五井 良直(国際環境基盤マネジメント研究室)
二宮 智大(構造工学講座 構造力学分野)
小川 哲司(構造工学講座 構造ダイナミクス分野)

ボランティア

なし

実施場所

桂キャンパス AクラスターA2棟3階 

実習内容

構造工学講座の先生方による講義及び実験を行った.
 1講目は橋梁の建設材料や建設技術の変遷に関する歴史的な背景とともに,構造要素や構造形式など橋を構成する基本的な概念について学んだ。また、それらを踏まえて橋に生じる損傷および崩落事故の事例が紹介され、失敗から学ぶことの意義や技術者倫理の重要性が示された。
 2講目は鋼材のねじりやたわみ、座屈現象に関する基礎的な理論を学習した後,実験室で鋼材を使用した単純なモデルを用いて実験を行った。大学の講義で行う構造実験に近い内容を参加した受講生の方たちに体験していただいた。
 3講目は「風によって励起される構造物の振動現象」という題目で,風による橋の崩落や振動現象とそのメカニズムについての講義を行った.さらに,後半は風洞実験室の見学を行い,これらの崩落や振動現象がどのような形で再現されているのかということについて説明を行った.

白土博道教授による講座開会の風景です.
白土博道教授による講座開会の風景.

1講目:杉浦邦征教授による橋梁入門講義の風景です.学生たちに質問を投げかけ,興味を抱いた内容に対する説明をしています.
1講目:杉浦邦征教授による橋梁入門講義の風景.
学生たちに質問を投げかけ,興味を抱いた内容に対する説明をしています.

2講目:構造部材の破壊実験・構造物の破壊シミュレーション実験の風景です.講義で理論を学び,実験を行うことで理解を深めています.
2講目:構造部材の破壊実験・構造物の破壊シミュレーション実験の風景.
講義で理論を学び,実験を行うことで理解を深めています.

3講目:風洞実験室の見学の様子です.風洞内に対象構造物の模型を設置し,任意の風を流すことで,構造物の応答や空気力を計測できるという説明を受けています.
3講目:風洞実験室の見学の様子.
風洞内に対象構造物の模型を設置し,任意の風を流すことで,構造物の応答や空気力を計測できるという説明を受けています.


受講生の感想

  •  橋について、渡る時や見た時もあまり何も感じなかったが、影響や構造を考えてみるとなかなか面白いものだと思った。橋に与える影響には風や地震、洪水だけでなく、周りの環境や疲労や人為的なミスによる影響もあることを知った。
  •  講義に加え、実際に実験室を案内していただいてとても興味深かった。今までにまったく触れたことのない分野で、新しく知ることがたくさんあった。次からの活動もとても楽しみだ。
  •  橋の崩壊事故の原因に地震や上に載っているものだけではなく風の影響もあることは知っていたが、今日の講義でみた写真や映像の、大きな橋をその上の車や列車ごと落としてしまうさまは衝撃的であった。自分で考えていたよりもずっと古い時代から落ちたり壊れたりしない橋をつくるために風洞をこしらえたり理論を組み立てたりする人々がいたことには感心したが、現在でも意地をはるように長すぎる橋がつくられていることにはもっと驚いた。
  •  橋ということに焦点を当てて考えたことがなかったので、今日の講義で橋についての知識が増えたことが良かった。風によって揺れる橋を動画で見たが、風速のわりに大きく振動していて、少しの風でも風のことを考えずに作った橋だったら風による影響ですぐに壊れてしまうことが分かった。またでかい橋ほど速い風速でもビクともしないというイメージがあったが、でかい橋の方が緩やかな風速でも揺れてしまうことには驚いた。実験している場所をみれて、大学の設備のすごさに感動したし、高校でもあまりきにしない誤差なども、大学では原因を調べたりしていくのが楽しそうだと思った。風があたる物体の形によって振動が大きく変わることが知れて良かった。
  •  後期の1回目の講義ということで、今までとは違って座学に絡めた実験室の見学は面白かったです。僕は2年なので、モーメントや振動のことも含め、内容はだいたい理解できました。事故例なども最近はほとんど聞かないのであまり考えたことはありませんでしたが、今架かっている橋は設計から、とても工夫されているものだということがよく分かりました。分からなかったことは自分でしらべるなり先生に質問するなどして、しっかりと知識として定着できるよう改めて頑張っていきたいです。
  •  今日の内容で、橋の種類から設計の過程、風の影響まで知れた。特に心に残ったのは、明石海峡大橋の強さ。大きな吊橋であるにもかかわらず強風にも耐えうる設計で、しかもそれが1998年に造られたものなのですごいと思った。今度は気候の変化で想定外の災害が起こる可能性がある。それを想定して、今より強くする、経済とのバランスも考えていかなければ。必要に応じて対応することが大事。
  •  風洞の大きさと綺麗さに圧倒されました。私の高校で風洞(手伝い)実験をしているグループがあるので、本物を見られる貴重な機会でした。橋は起伏の多い日本で多く見るものなので、小さな風で大きな揺れが起きるメカニズムを知って驚きました。
  •  今回から後期ということでとてもきんちょうしていましたがより分野がしぼられ実験など自分自身がかかわりながら授業が進んでいくのでとても貴重な体験をすることができました。この8人のメンバーでこれから協力しつつ互いを高めあっていくので仲の良い、良い関係を築けたらと思います。橋がすごく揺れる動画は以前もみたことがあったのですが、その時はただただびっくりするだけであったので、今回の授業で少し構造について分かったので世の中で起きていることの理由が分かると、もっとよくしたいと思えるようになりました。これからも集中して取り組み、将来につなげていけるような経験をしたいです。

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