京都大学ELCAS(エルキャス)

平成27年度以前のレポート

薬学専修

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実習指導

矢野 義明  (薬学研究科 薬品機能解析学分野 助教)
河野 健一  (同 特定助教)

チューター

上山 和輝  (薬学研究科 薬品機能解析学分野 修士1年)

ボランティア

なし

実施場所

薬品機能解析学分野研究室

実習内容

1)ピペットマンの仕組み、及び使用法について学習し、ピペットマンによる測定の精度を電子天秤で確認した。

2)抗菌活性の評価法の検討を行った。評価法は円形ろ紙に薬剤を染みこませてプレート上に載せた際の、菌の発育具合により抗菌活性を評価するディスク拡散法で行なった。β-ラクタム系抗生物質Ampicillinをポジティブコントロールとし、Ampicillinの希釈系列を作成し、菌体発育の阻止円で抗菌活性が評価できることの確認を行い、濃度依存的な菌の発育阻止を調べた。また、溶媒による菌の発育への影響を評価するために、Ampiccilinの溶媒約0.9 % ethanol及び、次回以降に使用する薬剤の溶媒であるDimethyl Sulfoxide (DMSO)についても検討した。さらに、溶媒による薬剤の拡散のしやすさの違いについても評価するために、Ampicillinの溶媒をDMSOにした場合についても同様の実験を行なった。

LB寒天プレートに菌をまく様子
LB寒天プレートに菌をまく様子

ピペットマンの測定精度の確認の様子
ピペットマンの測定精度の確認の様子


受講生の感想

  • 今回はついに実験を行い、内容としては主に3つ行いました。
    まず、大腸菌を培養するためのLB寒天プレート作りを行いました。 今回の実験は抗菌剤が大腸菌の増殖が抑えられていることを確認するために 培地が必要になります。そのための培地の作製の一部を行いました。
    次に、ピペットマンの検定を行いました。 ピペットマンは液体の体積を高い精度で測り取る道具で 今回はピペットマンの精度が薬剤の濃度の精度を決定するため、重要になります。 ピペットマンは道具自体の精度だけでなく使用者の使用方法も大きく影響し、 液体を吸い取る時のピペットマンの角度、吸い取る時の速度などが影響するので 想像以上に難しかったです。具体的には密度が約1g/cm3の水を一定量、 吸い取り、その水の重量を電子天秤で測るということを行いました。
    最後に、比較の実験を行いました。 これから抗菌剤候補を探すにあたって、ディスク拡散法という手法を用います。 これは大腸菌の培地上で抗菌薬入りのディスクを載せ、 その周りの抗菌薬の効果がある阻止円の大きさを計測し、 阻止円の大きさが大きいほど効果が大きいということになります。 今回はすでに抗菌薬として知られているアンピシリンでの実験と 水溶性の低い薬剤で実験する際に溶媒に利用するエタノールと DMSO(ジムソー)という有機溶媒の影響を調べる 対照(コントロール)実験を行いました。
    今回は実際に実験を行って、高校で普段使わないようなピペットマンや 高温高圧で殺菌をするオートクレーブ、菌が入らないようにするクリーンベンチなどを 使わせていただき非常に楽しかったです。 また、珍しい器具を使う一方でディスク拡散法など原理としては シンプルな方法で行うということで研究というものを身近に感じました。 そして、今回の実験からどのような実験結果が得られるか楽しみです。

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