京都大学ELCAS(エルキャス)

実施レポート

[基盤コース前期]B群 2017年10月7日

身近な栄養素の意外な働き

農学研究科 食品機能学 佐藤健司 教授

食品中の3大栄養素の中で、糖質・資質はエネルギー源となり、タンパク質は体のタンパク質を合成する材料になると習ってきたと思います。もちろん、これらは重要な働きではありますが、糖質、脂質、タンパク質の代謝産物は生体の炎症反応、解毒反応、創傷治癒に大きく関わっていることが急速に明らかになってきています。また意外な成分がエネルギー源になっていることも分かってきています。本講義では、これらの食品成分の新しい機能を紹介し、極端な食生活の問題点や食品成分を用いた健康増進や病者のサポートに関わる新しい動きを紹介します。

原子核の不思議な振る舞いと元素の起源

理学研究科 原子核理論 延與佳子 准教授

私達の身の回りにある物質は様々な種類の元素からできています。陽子や中性子という粒子(核子)が数個~数百個集まって原子核を構成し、それを芯にして水素や炭素、鉄、金などの元素が存在しています。今の地球上にいろいろな種類の元素が存在しているのは、宇宙の歴史の中で星が誕生と終わりを繰り返す間に、核子が次第に集まったり離れたりを繰り返しながらいろいろな核子数の原子核が形成されていったからだと考えられています。最近では新しい元素を大型加速器を使って人工的に作ることも可能になりました。粒子の集まりである原子核をミクロに見ると様々な不思議な現象が見られます。原子核全体が変形したり、粒子がいくつかの塊に分かれたクラスター構造ができたり。ミクロな世界で何が起きているのか、元素がいつどこで作られたか、そんな不思議に触れてみましょう。

平成29年度 実施レポート

年度別の実施レポート