京都大学ELCAS(エルキャス)

実施レポート

[基盤コース前期]C群 2016年10月1日

水を知る

藤井 滋穂 教授

水は我々のもっとも身近でかつもっとも重要な物質です。われわれの回りの水は、多少なりともそれ以外の成分を含んでいますが、その多少により水の価値が変わるとともに、時には水質汚濁・健康被害などを生じさせます。本授業では、水について、その成分と物理特性から、どのような影響が生じるのかを、身の回りレベルから地球レベルまでの多様なケースについて教えます。また、簡単な方法で成分を知る方法と、その結果の利用の仕方についても示します。

化学的手法に基づくアルツハイマー病の新しい予防戦略

入江 一浩 教授

アルツハイマー病は認知症の中で最も患者数の多い神経変性疾患であり、本疾患への対策が急務の課題となっています。私どもは、アルツハイマー病の原因物質と考えられているアミロイドβタンパク質(Aβ)を対象として、医学ではなく農芸化学(生物有機化学・天然物化学)の視点から研究を行ってきています。本講義では、Aβの神経細胞毒性を緩和する抗体の開発や、食品を含む天然素材に含まれるAβ凝集抑制物質の作用機序について紹介します。

身近な栄養素の意外な働き

佐藤 健司 教授

食品中の3 大栄養素の中で、糖質・脂質はエネルギー源となり、タンパク質は体のタンパク質を合成する材料になると習ってきたと思います。もちろん、これらは重要な働きではありますが、糖質、脂質、タンパク質の代謝産物は生体の炎症反応、解毒反応、創傷治癒に大きく関わっていることが急速に明らかになってきています。また意外な成分がエネルギー源になっていることも分かってきています。本講義では、これらの食品成分の新しい機能を紹介し、極端な食生活の問題点や食品成分を用いた健康増進や病者のサポートに関わる新しい動きを紹介します。

平成29年度 実施レポート

年度別の実施レポート