京都大学ELCAS(エルキャス)

実施レポート

[基盤コース前期]C群 2017年10月7日

化学的手法に基づくアルツハイマー病の新しい予防戦略

農学研究科 生命有機化学 入江一浩 教授

アルツハイマー病は認知症の中で最も患者数の多い神経変性疾患であり、本疾患への対策が急務の課題となっています。私どもは、アルツハイマー病の原因物質と考えられているアミロイドβタンパク質(Aβ)を対象として、医学ではなく農芸化学(生物有機化学・天然物化学)の視点から研究を行ってきています。Aβは、2及び3量体を基本単位としてオリゴマー化(凝集)することにより神経細胞毒性を示します。本講義では、Aβの2及び3量体の構造、ならびに毒性オリゴマーを認識する抗体を用いた新しい診断手法の開発や、食品を含む天然素材に含まれるAβ凝集抑制物質の作用機序について紹介します。

廃棄物の資源・エネルギー性と有害性

地球環境学堂 環境工学 高岡昌輝 教授

皆さんが使用している製品はやがて寿命が来て、その機能が失われ、皆さんにとっては価値のないものとなり、廃棄物となります。単に求めていた機能が失われたもので物質的には資源・エネルギーの塊です。新興国の経済発展から資源の枯渇・不足も叫ばれ、地球温暖化問題も深刻さを増しています。廃棄物の資源・エネルギー的な価値は従前に比べて増してきています。一方で、廃棄物から何らかの資源やエネルギーを取り出そうとすれば、それを処理する必要があります。その処理の過程から排出される有害物質が人間の健康や環境を脅かすことがあります。本講義では、廃棄物のエネルギー・資源性及び有害性について考えてもらいたいと思います。

平成29年度 実施レポート

年度別の実施レポート