吉田キャンパス 理学研究科1号館466
河上 哲生 准教授(理学研究科 地球惑星科学専攻 岩石学グループ)
葛立 恵一
2月17日―18日の発表会の資料作成を2班(α・β)に分けて行った。資料作成作業に先立ち、パワーポイントを用いたプレゼンテーションについてアドバイスの講義を30分程度行った。
吉田キャンパス 理学研究科6号館503実験室
河上 哲生 准教授(地質学鉱物学教室 岩石学講座)
葛立 恵一
火成岩・変成岩の分類と成因に関する講義をした後、数100点の岩石試料を用いて、肉眼観察を行った。次に岩石薄片の作り方や偏光板の原理などを簡単に紹介した後で、偏光板を用いて薄片を観察し、干渉色がつくことを実習した。この干渉色が鉱物の複屈折の強さと関係していることを理解するために、方解石の単結晶を用いて実験を行い、簡単な結晶光学の講義とともに屈折率と光の速度の関係や複屈折について学んだ。これで偏光顕微鏡で得られる情報の一部を理解する準備ができたので、続いて火成岩の薄片観察を行った。途中、簡単な相平衡状態図をいくつか紹介し、岩石組織形成との関係を説明した。そのうえで、組織観察を綿密に行うために薄片下で見える岩石組織のスケッチ実習を行った。最後に相図を用いて岩石組織の解釈や成因を理解できることを指摘して、まとめを行った。
吉田キャンパス 理学研究科1号館 462号室
風間 卓仁 助教(地球物理学教室 測地学研究室)
市村 美沙
今回の実習では、まず前回終了時に紹介した測地学の教科書「地球が丸いってほんとうですか?」について、興味を持った点や気になった点を受講者自らが紹介した。その中で、地球の大きさや形を測定するためには地球の重力加速度を正確に測定することが重要である、ということを確認した。その後の講義では、重力加速度や万有引力の定義を理解し、重力が地球上のさまざまな物体の運動を支配していること、また物体の運動を観察すれば重力加速度を測定できることを学んだ。そして、ラコステ型と呼ばれる可搬型の重力計を受講者自らが操作し、理学研究科1号館の各階の間の重力差を測定した。その結果、上の階よりも下の階のほうが重力加速度が大きいこと、また各階間の重力差はわずかに異なることが分かった。その後、各班に分かれて測定結果について考察し、下の階で重力加速度が大きいのは地球の万有引力の影響であるということ、また各階間の重力差の違いは建物自身の質量分布の違いが影響しているという可能性が挙げられた。このような考察を受けて、重力観測が質量分布を把握するのに有効であるということを受講者たちは再確認し、実際の測地学の現場で地下密度構造や地震・火山活動時の質量移動を把握するのに重力観測が利用されていることを学んだ。
吉田キャンパス 理学研究科1号館 462号室
風間 卓仁 助教(地球惑星科学専攻 地球物理学教室)
市村 美沙
宇宙地球分野のうち地球科学、特に地球物理学について学びました。実習の冒頭では講義を行い、「地球物理学は物理の知識を使って地球を研究する学問であること」や「測地学の手法を用いて地球物理学的な諸現象を観測・理解することができること」などを学びました。次に、測地学の実習の一環としてGPSを用いた測量を行い、京都大学北部構内を歩きながらGPSデータを連続的に収録しました。その後、講義室でこのGPSデータの測位解析を実施し、実際に歩いた場所が地図上に正しく表示されるかを確認しました。測位結果の考察の中では、「単独測位という測位解析では座標値の偶然誤差が大きい点」や「相対測位という測位解析では座標値の系統誤差が見られる点」などが指摘され、これらの誤差が生じる原因についても議論しました。最後に、GPSの技術を用いると地殻変動・電離圏擾乱・対流圏擾乱といった現象を観測することができ、かつこれらの観測事実から地球変動のダイナミクスを知ることができるということを学びました。
吉田キャンパス 理学部研究科4号館 504号室
岩室 史英 准教授(宇宙物理学教室)
和田 一馬
レーザー光源とレンズなどの光学素子を用いた光学実験。
ガウスのレンズ公式の確認、回折と干渉の確認実験、干渉計実験など。
詳細は以下の URL 参照。
http://www.kusastro.kyoto-u.ac.jp/~iwamuro/LECTURE/ELCAS/index.html
吉田キャンパス 理学研究科4号館 328講義室
浅井 歩 准教授(理学研究科附属天文台)
石井 貴子 研究員(理学研究科附属天文台)
岡田 翔陽
一本 潔、鴨部 麻衣、寺西 正裕
花山天文台70㎝シーロスタット望遠鏡で観測された、太陽の鉄の吸収線データをもとに、太陽の自転速度を求めた。
花山天文台別館ザートリウス望遠鏡により得られた太陽画像の時間変化から、太陽の自転周期を導出した。
前回、ザートリウス望遠鏡を用いて計測した太陽の視直径の値と上記を組み合わせることで、太陽地球間距離を導出した。
太陽を様々な波長で観測したときの見え方や得られる物理量、また太陽表面で起きている様々な活動現象とそれらの地球周辺環境への影響などを聴講した。
理学研究科附属花山天文台
浅井 歩 准教授(理学研究科附属天文台)
野上 大作 准教授(理学研究科宇宙物理学教室)
石井 貴子 研究員(理学研究科附属天文台)
町田 亜希、徳田 怜実
一本 潔、鴨部 麻衣、寺西 正裕
花山天文台70㎝シーロスタット望遠鏡を用いた望遠鏡の解説、分光器の説明と太陽光スペクトルの鑑賞を行い、観測から物理量の導出について説明した。
花山天文台別館ザートリウス望遠鏡を用いて、太陽黒点スケッチについて解説した他、太陽の思直径を計測した。
花山天文台本館45cm屈折望遠鏡や歴史館を見学し、望遠鏡の仕組みなどについて解説した。