京都大学ELCAS(エルキャス)

実施レポート

[基盤コース前期]A群 2017年10月21日

トンネル建設の環境問題

地球環境学堂 地盤工学 勝見武 教授

トンネル工事では様々な環境問題について配慮しなければなりません。中でも、トンネルを掘ることによって発生する「土」の問題は重要です。土は消えてなくなるわけではありませんのでどこかに持っていくことになりますが、このような土を捨てるのではなく、別の工事の資材として使われることがよく行われます。しかし、中にはヒ素や鉛などの有害物質をもともと含む土もありますので、土の利用にあたっては環境に悪影響を及ぼさないよう注意が必要で、そのための様々な技術が開発・適用されています。本講義では、物理や化学の基礎的な現象を活かしたものから最新の情報通信技術まで、土の利用を可能にする多様な技術とそのための研究について紹介します。

科学技術計算の基礎

情報学研究科 計算力学 西村直志 教授

科学技術に関わる計算は、通常計算機を用いて行います。計算機を用いた計算では人間の手計算とは異なる方法が用いられるため、手計算では到底行えない規模の計算が可能になりますし、一方手計算では想像もつかない問題が生じることがあります。この講義ではまず計算機を使って実数を表現する方法について述べ、精度のよい計算を行うためにはどのような工夫が必要か、具体例を交えて議論します。また、規模の大きい問題を効率よく解くための方法について解説します。

[基盤コース前期]A群 2017年10月7日

機械の機構と創造力

工学研究科 機械工学 小森雅晴 教授

皆さんの身のまわりには自動車、電車、飛行機、ロボット、電化製品などの多くの機械があります。機械工学は機械に関する学問であり、科学からものづくりまで幅広い学問分野を網羅しています。ロボットのような機械の動きを生み出す構造を機構といいます。機構の学問には、対象となる構造の動きを分析するという面と、新しい機構を創造するという面があります。本講演では機械や機構の学問分野の概要を説明し、最新の機構とその仕組みを解説します。また、創造力の育成法について紹介をします。設計やデザインをするために必要な創造力を身につけるためにはどうすればよいでしょうか。何が重要でしょうか。それを考えてみましょう。

霊長類とわたしたち

霊長類研究所 生態学 湯本貴和 教授

わたしたち人間は、生物学的には霊長類というグループに属しています。日本にはニホンザルという野生種が生息していることもあって、とくに京都大学では霊長類学が盛んです。今年50周年を迎える霊長類研究所では、霊長類の「くらし・からだ・こころ・ゲノム」について総合的に研究してきました。いっぽうで、世界中には熱帯や亜熱帯を中心に600種あまりの種と亜種がいますが、その半数は絶滅に瀕しています。この講義では、霊長類とはなにか、野生の霊長類はどこでどんな生活をしているのか、なぜ多くの霊長類は絶滅の危機に瀕しているか、霊長類を研究するということはわたしたちにどんな意味があるのかなど、について写真や動画を使って説明します。

平成29年度 実施レポート

年度別の実施レポート