京都大学ELCAS(エルキャス)

実施レポート

[専修コース]薬学 病態機能分析学

薬学研究科 病態機能分析学分野

2016年7月23日 14:00〜18:00

  • 実施場所

    薬学研究科 薬学研究科総合研究棟4階

  • 当日の講師

    小野正博 准教授、渡邊裕之 助教

  • チューター

    池畑裕貴

  • ボランティア

    丁 寧

  • 実習の内容

    実習で作製した色素内包ラクトソームの粒子径を測定した。また、細胞取り込み実験を行った。まず、ラクトソームの濃度調整を行い、クリーンベンチにて細胞へ添加した。1時間インキュベートした後、蛍光顕微鏡を用いた観察を行いその取り込みの有無に関して検討した。さらに、前もって用意した24時間インキュベート後のものとの比較を行った。また、実習の最後に論文作製に向けたディスカッションを行った。

  • 薬学_病態機能分析学_実習風景蛍光顕微鏡による観察の様子

受講生の感想

  • 今回は追加実験として、細胞取り込み実験と粒子半径の測定を行った。粒子径の測定機器を始めて見た。(今回の分はさておき、一般的に)粒子の大きさがそんなに簡単に測定できるとは知らなかったので驚いた。思ったよりも短時間で測ることができて他の研究でも幅広く使えそうだと思った。細胞取り込み実験は説明のつく結果がでたので少し安心した。
  • 今回は追加の細胞取り込み実験とラクトソームの粒子径の測定を行った。しかし今回も細胞を観察する蛍光顕微鏡の調子が悪かったり、粒子径の値が予想と異なっていたりと、所々うまくいかないことがあった。特に粒子径については論文の内容に大きく関わってくるため、できれば正確な値が欲しいと思った。だが、今あるデータで話を組み立てることも必要だと思った。簡単にはデータが集まらず、当初の計画とはかなり異なるストーリーになってきているが、実際の研究でもそのようなことを乗り越えなければならないのだろうと思った。

2016年7月2日 14:00〜18:00

  • 実施場所

    薬学部医学部 薬学研究科総合研究棟4階、放射性同位元素総合センター 本館

  • 当日の講師

    佐治英郎 教授、小野正博 准教授、渡邊裕之 助教

  • チューター

    飯國慎平、池畑裕貴

  • ボランティア

    丁 寧

  • 実習の内容

    前回うまく行かなかった部分を踏まえ、前もってチューターが検討したイメージング実験結果についてのディスカッションを行い、実習生が作成してきた論文の草稿をもとに、論文・スライドの具体的な構成等のディスカッションを行った。 また、ELCASに参画している薬学部内の他の研究室で実習している高校生との交流を行った。

  • 薬学_病態機能分析学_実習風景論文作成に向けたディスカッション
  • 薬学_病態機能分析学_実習風景他研究室との交流会

受講生の感想

  • 論文作成の作業を行った。全体の流れを考えて細かい言葉を選んだりしなければならないので難しいとおもった。また、考察をするときに、自分の知識不足を感じた。これから視野を広げて、実験の結果が示していることを上手く見つけて表現する力を身につけていきたい。 今日は、その他に、薬学の他分野の生徒さんと交流した。基盤コースで同じ分野だった人と再会したり、全然知らなかった人たちと話すことができて楽しいと同時に励みにもなった。
  • 今回は、論文の内容についてディスカッションした。実験でうまくいかない部分もあったため、ストーリーを考え直す必要があった。序論と考察をうまく対応させなければならないが、これがなかなか難しかった。先生の助言の通りに組み立てようとしても、解釈が異なっていたりして、なかなか前に進まないこともあった。その中でも、先生方やTAさんは自分には思いつかないようなアイデアを出していて、見習いたいと思った。また、途中で薬学部の他の分野の専修コース生との懇親会があった。他の分野の内容や進捗状況を知ることができ、励みになった。

2016年6月18日 14:00〜18:00

  • 実施場所

    薬学部医学部 薬学研究科総合研究棟4階、放射性同位元素総合センター 本館

  • 当日の講師

    佐治英郎 教授、小野正博 准教授、渡邊裕之 助教

  • チューター

    飯國慎平、池畑裕貴、丁 寧

  • 実習の内容

    前々回までの実習で作製した色素内包ラクトソームを投与したマウスの、イメージング装置による撮像を見学した。 前日に撮像した投与1時間後の結果と、当日撮像した投与24時間後の結果を比較しディスカッションを行った。 また、論文作成に向け、具体的な構成等のディスカッションを行った。

  • 薬学_病態機能分析学_実習風景イメージング装置についての説明-1
  • 薬学_病態機能分析学_実習風景イメージング装置を用いた撮像の見学-2

受講生の感想

  • 今日は初めて実際にヌードマウスを見た。(学校で使う)資料集で見たときと全く印象が違っていて最初は少し驚いたが、ずっと見ていると可愛く思われてきて、実験に使われているのが気の毒に感じられた。しかし、このマウスたちのおかげで自分が学んだり、人間が薬学や医学、生物学の研究を進めることができるのだろうから前向きな感謝の気持ちが大切なのだろうと思った。 また今回は論文の作成に向けて指導してもらい、論文を書くことは難しいことだと感じた。まだまだ始まったばかりなのでこれから頑張っていこうと思う。
  • 今回は担がんマウスに蛍光色素やラクトソームを投与し、イメージング装置で腫瘍への取り込み具合を確認した。だが、予想していたようには取り込まれていなかった。しかし、専門的なイメージング装置が多く置かれた施設でイメージングを行ったことは、貴重な経験になった。その後は論文の実験方法の部分をTAさんに詳しく助言をいただきながら修正した。細かな表現など、論文を書くのはかなり難しいと感じた。

2016年6月4日 14:00〜18:00

  • 実施場所

    薬学研究科 薬学研究科総合研究棟4階

  • 当日の講師

    佐治英郎 教授、小野正博 准教授、渡邊裕之 助教

  • チューター

    松岡大航、飯國慎平、池畑裕貴、丁 寧

  • 実習の内容

    前回までの実習で作製した色素内包ラクトソームを用いた細胞取り込み実験を行った。 まず、ラクトソームの濃度調整を行い、クリーンベンチにて細胞へ添加した。 1時間インキュベートした後、蛍光顕微鏡を用いた観察を行いその取り込みの有無に関して検討した。さらに、前もって用意した24時間インキュベート後のものとの比較を行った。 また、実習の最後に論文作製に向けたディスカッションを行った。

  • 薬学_病態機能分析学_実習風景クリーンベンチでの作業の様子
  • 薬学_病態機能分析学_実習風景蛍光顕微鏡による観察の様子-1
  • 薬学_病態機能分析学_実習風景蛍光顕微鏡による観察の様子-2

受講生の感想

  • 初めてクリーンベンチの中で操作をしました。緊張してしまったのですが、面白かったです。生きたままの細胞を操作するにはとても慎重にならないといけないと感じました。ですが、その分”生きたままで見られる”ということで得られるメリットも大きいのだと思いました。
  • 今回は蛍光物質の取り込み具合を蛍光顕微鏡で観察した。蛍光物質を細胞に取り込ませる操作はクリーンベンチ内で行ったが、物や手を出し入れするときは必ずエタノールで消毒するなど、汚染を防ぐ対策を徹底しなければならないと分かった。その後の顕微鏡観察では、観察前に多くの設定が必要で、ただ観察するだけでも簡単なことではないと分かった。しかし、蛍光物質が取り込まれて明るくなった細胞がはっきり見えたときには、喜びを感じることができた。今回は濃度の調整や細かな操作、設定などが多かったが、そうした細かい部分にしっかりと気を向けることで研究は成り立っていると感じた。

2016年5月14日 14:00〜18:00

  • 実施場所

    薬学研究科 薬学研究科総合研究棟4階

  • 当日の講師

    小野正博 准教授、渡邊裕之 助教

  • チューター

    松岡大航、飯國慎平、池畑裕貴、丁 寧

  • 実習の内容

    色素内包高分子ミセルの作製を行った。まず、前回の実習で合成した色素標識ポリマーおよび、あらかじめ用意した両親媒性ポリマーを秤量し、クロロホルムに溶解、その後溶媒をエバポレータで除去した。生理食塩水に溶解し、超音波処理を行うことでミセル化を行った。サイズ排除カラムを用いて精製を行い、各画分を分取、吸光度を測定した。さらに高分子ミセル画分を、凍結乾燥することによって目的とする化合物を得た。

  • 薬学_病態機能分析学_実習風景両親媒性ポリマーの秤量の様子
  • 薬学_病態機能分析学_実習風景エバポレータによる溶媒の様子
  • 薬学_病態機能分析学_実習風景サイズ排除カラムによる分取の様子

受講生の感想

  • 吸光度をはかるときにいつも自分が使わないような機械を使ったので、これから自分が使える幅が広 がったらいいなと思いました。PLLA-PSとBODI PY-PLLAを混ぜて80℃にしたときに溶液が濁って、 ミセルができたのが目に見えて分かったのが面白かったです。
  • 今回は、色素を内側に包んだ高分子ミセルを作成した。その後、精製によってミセルが入った部分だ けを取り出した。しかし、凝集が確認できるはずのところで確認できず、その後吸光度を測定しても 思ったような値は得られなかった。そのようなときでも、TAの方はうまく行かない理由を考察した り、別の方法を探したりしていたので、なんとかして実験を進めようとする姿勢は見習いたいと思っ た。実験はうまくいかないことも多いと思うが、うまくいかないことからも学ぶことは多いと感じ た。

2016年5月7日 14:00〜17:30

  • 実施場所

    薬学研究科 薬学研究科総合研究棟4階

  • 当日の講師

    小野正博 准教授、渡邊裕之 助教

  • チューター

    松岡大航、飯國慎平、丁 寧

  • ボランティア

    池畑裕貴

  • 実習の内容

    色素標識ポリマーの合成を行った。まず、色素およびポリマーを秤量し、ジメチルホルムアミドに溶解後、室温で反応させた。反応終了後、高速液体クロマトグラフィー(HPLC)を用いて精製を行い、目的とする画分を分取後、溶媒をエバポレータで除去することによって目的とする化合物を得た。

  • 薬学_病態機能分析学_実習風景色素およびポリマーの秤量の様子
  • 薬学_病態機能分析学_実習風景HPLCに関する説明の様子
  • 薬学_病態機能分析学_実習風景目的とする画分の分取の様子

受講生の感想

  • 今日から本格的に実験が始まって楽しかったです。初めてHPLCを使って、面白いと思うと同時に、もっといろいろ使ってみたいと思いました。今回使った試薬や他の機器についても自分で調べて勉強したいです。
  • 今回は高分子に蛍光色素をつける実験を行った。合成するまでは難しい操作ではなかったが、高速液体クロマトグラフィーで分離させる操作は、画面にピークが現れるかどうかを観察しながら試験管にとるため、素早さが必要だと思った。途中、思ったように分離できないこともあったが、実際の研究ではトラブルの原因を考え修正することも必要だと感じた。分離させる仕組みなどについては、詳しく説明していただいたおかげで理解することができた。

2016年4月16日 14:00〜17:30

  • 実施場所

    薬学研究科 薬学研究科総合研究棟4階

  • 当日の講師

    小野正博 准教授、渡邊裕之 助教

  • 実習の内容

    がんの臨床画像診断に関する概説と専修コースの実習に関する導入講義を行った。その後、実習に用いる機器(エバポレーター、蛍光顕微鏡、生体蛍光イメージング装置など)の取扱いに関する説明を実物を見ながら行った。

  • 薬学_病態機能分析学_実習風景がんの臨床画像診断概説と導入講義
  • 薬学_病態機能分析学_実習風景エバポレーターの使用に関する説明を行った
  • 薬学_病態機能分析学_実習風景HPLCの使用に関する説明を行った。

受講生の感想

  • どのようなことをするのだろうと思って最初は不安でしたが、お話を聞いて次回からの実習がとても楽しみになりました。これからどんどん学びを深められるように頑張りたいと思います。今日初めて知ったことや興味をもったことについては家に帰っていろいろと調べたいと思います。
  • 今回は放射線、蛍光の2つのイメージング方法について利点などの説明を聞き、今後の実習の予定についても確認した。さまざまなイメージング方法について知ることができ、今後の流れを理解することができた。その後、実験で使う施設や装置について見学し、説明を聞いた。難しい機械についても丁寧に説明していただいたおかげで理解できた。また、放射線管理区域という普段入ることができない場所に入ることができ、貴重な経験になった。

平成28年度 実施レポート

年度別の実施レポート